コミュニケーションの問題がはっきり見える「エゴグラム」 | コミュニケーション力向上委員会!CAC49

コミュニケーションの問題がはっきり見える「エゴグラム」

こんにちは。

コミュニケーション力向上委員長の大津です。


以前、「自分とのコミュニケーション」という記事で

自分を知ることの大切さについて書きました。

その記事はこちら


真のコミュニケーション力をつけるには

小手先のテクニックだけでは不十分で、

自分の心のあり方を知ることが不可欠

という趣旨です。


その記事の中で、

自分とコミュニケーションをとる方法、

自分自身を知る方法を紹介すると書きました。


今日は、その方法について書いてみたいと思います。


自分自身を知ると言っても、

やり方はいろいろあります。


私も相当色々な心理学やら心理療法を学んできて、

何でこんなに違う方法がいっぱいあるんだ!?

疑問に思ったこともありました。


主な心理療法だけでも40~50種類はあるんですから、

なんで?と思うのも当然ですよね。


まあ、それだけ人間わけの分からない存在

とも言えるのですが(苦笑)。


そんな中で、私が皆さんにおすすめしたいのが

交流分析という手法です。


これは、心の中に誰もが持っている

親の心、子供の心、大人の心という

3つの心分析する方法ですね。


なぜこの方法をおすすめするかというと、

理由は3つあります。


その理由とは

理由①非常に分かりやすく、直感的に理解できる

理由②コミュニケーション力UPに特に効果がある

理由③分かりやすい割に、心の本質的な所も扱える

ということです。


このブログはコミュニケーションがテーマなので、

コミュニケーション力UPに役立つこと優先して、

この手法を紹介することにしました。


交流分析はその名の通り、

人と人との交流=やりとり=コミュニケーションが

中心テーマになっています。


しかし、その前に構造分析という名の

自己分析が行われます。


簡単に言うと、自分の心の構造を知るということです。

ちっとも簡単じゃないか?(笑)


まあ、難しい言葉は置いておくとして、

分析自体は、面接やめんどくさい分析ではなく、

50問ほどの簡単な選択式テストでできてしまいます。


このテストは私が用意しましたので、

ブログ右サイドバーにある無料配布フォームから入手して、

皆さんもチャレンジしてください^^。

※この記事リンクの下です。


さて、このテストの結果で描き出されるのが

エゴグラムという、心の状態を表すグラフです。


このグラフを見ると、その人の心の状態や性格が

明確に見えるので、非常に面白いです^^。


ちなみに、言葉だけじゃイメージしにくいので

私のエゴグラムを発表しておきましょうか。


◆コミュニケーション力向上委員長 大津淳のエゴグラム


コミュニケーション力向上委員会!CAC49-大津淳のエゴグラム

グラフの見方は、

縦軸が得点、横軸が5つの心の状態を表します。

親の心(Parent)が2種類、大人の心(Adult)が1種類、

子供の心(Child)が2種類あるので、合計5種類です。


5つの指標とは、左から

CP:批判的な親

   これは、自分の価値観や考え方を正しいものとし、

   それを譲ろうとしない部分です。悪いことに対しては

   はっきり「NO」と言います。

   あなたの正義感や批判力にあたる部分ですが、

   このCPが強すぎると、厳し過ぎたり、批判的すぎる

   人格として現れます。

   まあ、イメージとしては父親的な部分ですね。


NP:養育的な親

   これは、親切や思いやり、寛容な態度を表します。

   相手をいたわり、励まし、親身になって擁護するは、

   この部分が働いているのです。

   母親的な温かみのある心ですが、NPが強すぎると

   甘やかすという問題が起きます。


A:大人

   これは、物事を冷静、客観的に判断する理性・知性

   の部分です。事実に基づいて判断し、生産的に行動

   します。しかしAが強すぎると、感情が乏しく、冷たい

   感じになったり、評論家タイプになることもあります。


FC:自由な子供

   これは、自分の性格の中で最も生来的な部分です。

   自由で縛られない自発的部分であり、想像力の源で

   すね。感情を素直に表し、遊びに夢中になります。

   FCが高いと明るくてユーモアがある感じに見えます。

   でも、高すぎると時と場合を考えずにはしゃぎ過ぎる

   こともあります。


AC:従順な子供

   これは、自分の本当の気持ちを抑えて、親や周りの

   大人の意向に沿おうと努めている部分です。

   嫌なことを嫌と言えない、妥協的、いわゆる良い子、

   自然な感情を表すのが苦手といった特徴があり、

   ACが高いとストレスをためやすい性格になります。


たとえば私のエゴグラムを見てみると、

CPとACが低く、後の3指標は大体同じ位で割と高い

という特徴があります。


これを簡単に読み解くと

CPが低い⇒自分にも他人にも批判的ではないが、

        ややルールとか規制にルーズな面がある。


NPが高い⇒思いやりがあり、温かみがある。

        しかし、自分にも他人にも甘いところがある。


Aが高い⇒冷静、客観的な面は持っている。


FCが比較的高い⇒自由な子供っぽい部分もある。

         でも、我がままと言うほど自由ではない。


ACが低い⇒従順なタイプではない。必要な時は自分の

        主張もする。しかし、割と反抗的かな?(笑)


こんな感じです。

いかがですか?^^


エゴグラムのパターンはバリエーション豊富で、

その人の性格をかなり良く表わします。


そして、

その人のコミュニケーションの強みや弱みを

明らかにしてくれます。


批判的で周りから嫌われている人、

厳しくすべき時に厳しくできない人、

常に理性的で冷たいと思われている人、

はしゃぎ過ぎで自分勝手だと思われている人、

常に他人の顔色をうかがっている人

などなど…。


例えば、

自分はいつも周りの顔色をうかがっていて

本音が言えないし、疲れてしまうという人も、


なぜそういう態度をとってしまうのかが

分かってしまうのです


ここで重要なのは、

エゴグラムは変えられということです。


自分のエゴグラムを見ることで

自分が無意識のうちに行っている

コミュニケーションパターンを把握できます


そして、そのパターンを変える練習を行えば

エゴグラムを変化させることができるのです。


エゴグラムが変わるとは、

コミュニケーションパターンが変わるということですから、


自分のコミュニケーションにおける問題を解決し、

より良いコミュニケーションが取れるようになるのです


ぜひ、エゴグラムによる自己分析を行い、

コミュニケーション力を向上させてくださいね^^。