ミソズイは何を人々に見せたいのか分かりませんが、休むことなく颯爽と歩いて奥へと入って行きます。人々もそれに続きます。暗いトンネルのような広間を幾つも抜けていくと西洋式に似た列柱に渡された横板にメトープがびっしりと仄かな光に浮かび上がって見えます。やはり古代の英雄や神々が猫型の生き物をハグしているモチーフで画かれています。「あれは絶対、猫型の宇宙人だ、尻尾を見て」M子は叫びます。さらに小さな声で「ミソズイかも」と続けました。ライオンであれば尻尾の先が丸く大きくなっていますが、それはまっすぐなのです。

「よく観察しているね。エジプトのスフインクスも尻尾の先は丸くはないね、同じ様にきっとトラ型のヌッコの類だと思うよ」。DrPは初めて自らの考えを漏らしました。もしかしたらミソズイかもしれません。でもそれは今の段階ではハッキリとは分かりかねます。直接訊いてみる手はありますが。

ハグのイメージ _子供でも抱っこ

しやすいように体の組成を変化させ

小さくしている(leonardo.ai生成)