猫型宇宙人に最初にコンタクトしたK君の子孫であるM子も搭乗しました。

軌道エレベーターは1週間、昼夜問わず動き続けて大都市の人口を上回る人々を母船へ送りました。猫型宇宙人は人々を居住区へ案内します。すべてのパッセンジャーとしての準備についての説明は1秒です。言葉なら数年はかかる情報でしたが、たったの1秒ですべての人の記憶にテレパシーのようなもので直接送られるものでした。また特殊なジェネレーターが「打出の小槌」のようにエネルギーからあらゆる物質を自由につくることができました。さらに、驚くべき科学力はこれだけにはとどまりません。大気の中に含まれる特別なナノロボットが呼吸で吸い込まれ体内を循環することで代謝がコントロールされ老病死が克服、船の中にいる間は人間はもとより動植物から細菌に至るまで食事も要らず不死となるというものでした。

 

居住区へやってきた人々はまた驚くべき光景を目にします。それは古典に登場する「エデンの園」そのものでした。全裸で過ごすことは推奨にとどめていましたが、猫型宇宙人は人々に快適に過ごすためのすべての情報をおしみなく提供しました。

 

 

 

(画像:Leonardo ai生成)