かくてK君とGさんとD婆さんがペルシアめざして旅に出発しました。荷物は必要最低限度のものを携えて。馬の背中に猫ちぐらのようなものがあります。Gさんはずっと気になっていました。Dさんの馬の背中にある箱の中を覗き込みます「白い猫がいるぞ、もしかしてDさんの猫なんですか」と訊ねます。するとDさんが「私の大切な飼い猫なんだ。連れて行かないわけにいかないじゃないか」と応えます。K君もすぐに寄ってきて箱の中の猫をじっと観察しながら笑いがこぼれます「混じりけのない綺麗な毛色の白猫だね、色艶もいい。髭は細くて繊細なのが立派だな、おまけに尻尾がニャガーィ」K君はヌッコが一緒に来ることにまんざらでもないようです。
