「ロシア語」(ラテン文字転写) 「村山七郎訳」『ごんざ訳』
「векше блохъ」(vekshe blokh') 「蚤」 『のみ』
村山七郎教授の日本版には、このようにしかかかれていないから、しらない人はふつうによみとばしてしまうかもしれないけど、みだし語は「蚤」ではなく(リス)の意味だ。
岩波ロシア語辞典 「векша リス。」
「リス」がどうして『のみ』(蚤)になったのか。
ごんざの訳語はそえがきの「блохъ」(blokh')の訳語だ。
このことばはごんざの辞書のみだし語にもある。
「блоха」(blokha) 「蚤」 『のみ』
岩波ロシア語辞典 「блоха ノミ。」
じゃ、どうして(リス)に『のみ』がそえがきされたのか。
「векше」(vekshe)(リス)にそえがきするなら、
岩波ロシア語辞典 「белка リス;その毛皮。」
こっちの方がふさわしい。
もしかしたら、
белка(belka) リス
блоха(blokha) ノミ
よくにたつづりのことばをとりちがえたのかもしれない。
ところで、ごんざの別の著作の『世界図絵』の「25.四足動物および家畜」というところに「белка(belka)(リス)がでてくるけど。ごんざは訳語に『белкачи』(belkachi)(белка(belka)というもの)とかいている。
リスの絵をみても訳語がかけなかったのだから、ごんざはリスという動物をしらなかったのかもしれない。
北欧では町の中でもよくリスをみかけたけど、私は日本ではリスをみたことがない。