「ロシア語」(ラテン文字転写) 「村山七郎訳」 『ごんざ訳』
1「кнутовище」(knutovishche) 「鞭の柄」 『ぶちのいぇ』
2 「ратовище」(ratovishche) 「槍の柄」 『やいのいぇ』
3 「топорище」(toporishche) 「斧の柄」 『よきのいぇ』
4「сковородник」(skovorodnik) 「なべの柄」 『なべとるいぇ』
村山七郎訳は1から4までおなじ構造だけど、ごんざ訳は4だけちがっている。
ごんざ訳が4だけちがっている理由は、「柄」の構造が4だけちがっているからだ。
1から3までは本体(?)に「柄」が固定されているけど、4はふだんは鍋本体からはずされていて、鍋をうごかす時だけとりつける、とりはずし式の「柄」だから、ごんざは『なべとるいぇ』(鍋とる柄)という訳語をかいたのだ。
岩波ロシア語辞典 「сковородник 1フライパンばさみ。」
村山七郎訳よりごんざ訳の方が忠実な訳語だ。