「ロシア語」(ラテン文字転写) 「村山七郎訳」 『ごんざ訳』
「стекло」(steklo) 「ガラス」 『びどろ』
「сткляница」(staklyanitsa) 「ガラス製容器」 『びん』
「олово」(olovo) 「錫」 『すず』
「оловяникъ」(olovyanik') 「錫で作った器」 『びん』
今、ごみすての時に、ビンのところに土瓶や鉄瓶をすてたらおこられるけれど、ガラスがまだなかった時代にも「びん」ということばはあって、それは「瓶(かめ)」のような瀬戸物のうつわだった。だから、ごんざの訳語の『びん』は材質に関係なく縦長の「容器」という意味で、ガラスのビンにかぎらない。ガラスでも錫でも陶器でも『びん』は『びん』だ。
それにしても、私は11歳の時にはブリキのおもちゃはしっていても、「錫」なんていう金属の実物も名前もしらなかった。ごんざは博学だ。