以前、平戸銀線細工のことを前にも書きましたが、
 
あまりにも繊細で美しいブローチを手にしたので
もう一度ご紹介します。
 
0.1〜0.2ミリの銀のより線を細かく組み合わせて、この花のブローチは作られています。
 
 
 

 
 
エジプト発祥とも言われているフィリグリー銀細工は、ヨーロッパからアジアを経て長崎平戸へもたらされました。
 
日本人の器用な手によってより繊細で美しいものとして
今日では秋田の無形文化財として受け継がれています。
 

純銀なのでほっておくと黒ずんできます。

せっかくの繊細な細工をもう一度蘇らせたくて
 
黒ずんで汚れた表面の硫化銀を重曹で拭き取り磨きました。
 

ピカピカでなくて良いのです。
アンティークな美しさがありますから。
 
今日は、この見事な職人技にしばし見惚れております。