私の場合は、シルバーを主体にしたジュエリーを作り続けているが、
他の手工芸であっても
やはり、古より伝わる美しい技を会得したくなる。

先人達が命をかけて編み出し、守り続け
次の世代へと繋いできた技に魅了される。


フィリグリーと言われる金線・銀線細工がある。
古くはエジプトが発祥だとも言われている。

この繊細な銀細工は、世界各国に広まっている。
それぞれの国の個性に合わせて、
様々なデザインが見られる。
日本へは、江戸時代に長崎平戸に伝わり、
秋田で平戸銀線細工として現在に至るまで伝わっている。


0.2ミリや0.3ミリの純銀線を丁寧に縒り合わせ、
縄目の線を作る。
その線をクルクル巻いて
渦巻きや唐草模様を作り出す。


この渦巻きや唐草模様の銀線を
外枠にはめ込みロー付けして固定する。

この技法が、世界に広まってるというところがすごいし面白い。
インドネシアでは、子供のころからこの技を仕込まれ職人となる。

秋田の伝統工芸、平戸銀線細工の技も圧巻。
その繊細さには時間を忘れて見惚れてしまう。

この技が廃れることなく、
いつまでも魅了させてくれる事を祈る。

私も見よう見まねで作ってみよう。
職人技とまではいかないまでも。