優しい明日に

 くだらない今日を浮かべる

犯人のわかった推理小説を読み進めるみたいに

 僕らの日々は進むって訳さ


きっと優しい日々がある

 絶対優しい日々に抱かれる


そんな確信が人々を強くするのなら


強くなれない誰かの

揺らがない優しい明日を演じてはみるのだけど


僕にだって

優しい明日はない

そんなもん

あった試しがない

知らないから下手くそのな棒読みの日々だけど


優しくなっていく君にの頬が

僕を柔らかく蕩けさせてしまうから


たぶん大丈夫

多分明日辺りに

優しい日々はあるんだろうって思えるんだ


そんな朝です


まだ眠るこの耳元へ

ため息混じりの明日を

歌ってみるんです