諧謔

 悟り

  柔和で角のない

 でも

これっぽっちの引っ掛かりのない言葉とか


ジジクサイ

パンクではありたい魂が

まだ見苦しい肢体を晒して

こころを剥き出しとせんと

もがき

苦しんでいる


まさにその様を

見苦しいままそっと


世界の片隅に


ちょっとだけ

自己愛を含んだ

自虐として置いておくこと


後世に誰かが見つけるだろうか

ゴンタ3号研究家とかいう物好きが

考察 ゴンタ3号という醜い生き方

とかいう研究書を世に問うだろうかと僕は

狡猾で卑猥で

猥雑で悪徳な僕の

少しだけ

禁断のほろ酔いを手に入れている

鈍行の帰り道で

圧迫的なパーソナルスペースを侵食してはこない

朝の中央本線の

高尾発甲府行きの宇宙船で

やはり緑が暴発している車窓なんか眺めながら

ゴミの回収車より早く

ボロ屋に辿り着けるかなと

少し心配しながらの僕の心象を

置いてみようかと思う


半端な朝の

どんな人生を背負っているのだろうとか

薄い興味しか湧かない同乗者達と浮かぶ

揺れが大きめなこの

オンボロ宇宙船にて


しかし

絶望的に

見目麗しき婦女子がいない!

けしからん自体ではあるのだが