そして朝

僕はいつものように

君の浮力にやられて

根拠のない予感みたいなものを

抱きしめてしまう

そして

萎れてしまった予感を握りしめて

消えてしまった魔法を

何度も祈ったりしてしまうんだろう

わかっているけど

やっぱり朝が好きで

暑さの予感

夏の予感

そして

君への予感


そんなものを

胸いっぱいに吸い込んで僕は

普通の愚か者に帰るんだ


そして朝

だけど朝


横顔とほっぺ

その声


うん


たぶんそんな

だってそんな