汚れてしまうこと

愛してしまうこと

生きてしまうこと

生きたくないと

思ってしまうこと


嘘を少しついて

格好悪いと思って

へつら笑いなんかして

何やってんだって

思うこと


カッコよく生きたくて

それがどういうことかわからなくて

不細工を晒したら

少しは楽になれてしまうということ


そのままということ

そのままなんて忘れること

夢中になってしまうこと

時間も忘れること


わかって欲しいと思うこと

それが思い上がりだと知ること

でも伝えたがること

伝わることと伝えたいことが

いつだって一致しないってこと


それでいいんだと思うこと

諦めとは違うけど

やっぱり諦めなのかもと思うこと

優しくなりたいって思うこと

そんなこと考えている時点で

失格だって思い知ること


ちゃんと泣けること

そして笑えること

眠くなってしまうこと

それでも

1mmだけでも進みたいと思ってしまうこと

嘘を嫌うこと

嘘はこころと完全には分離できないのだとわかること

壊れないこと

壊れてしまう寸前が

一番いい音がするシンバルのように

壊さずに壊れる寸前を求めること

そしてやっぱり

絶対壊れないこと


ことことと静かに煮込んだ牛筋の

二日目のカレーの美味しさの

いろんなものが柔らかいバランスなのだと


さて

そんなことを伝えたかったのだろうか?


たぶんそれは内側へ向けたサインなのだろうと

僕の奥から自らへ向けた伝言なのだと

なんとなく感じてしまうこと


うん

ただなんとなく

感じてしまうこと