憎むという愛撫くすぐったいより少しだけ強く痛いより微かに弱い多分 そんな場所に 僕らの官能基があって感情としての涙腺があってさ憎しみが混じらない愛撫があんなにひ弱なのは核心に触れてしまう爪先が 丸くなり過ぎているからなのかなってさ殺してしまうかもしれない強さを内包しない言葉なんて想いに値しないんだそんな言葉が聞こえて僕は少し驚いた殺せる力はたぶん自分をも壊し得る力なんだろうなんかを捨てないとダメかもしれないなと僕は拾う価値もないこの命とその歩みたる人生とやらを想ったんだ