酩酊したこころの見せる

抽象としての具象

重たげな微睡み

そしてその後の放心

願望だけが明日を追い越し

悔恨が今日と昨日の隙間にへばり付いただけの

例えばそんな

もちろんこんな


詩人を問い詰めても詩しか生まれやしない

それも

無理矢理という臭いのこびりついた

のような何かであったりするのだが

さて


酩酊したこころの見せる

具象としての抽象

眠りたいだけの瞼が

眼球と抱き合ってしまう夜が更けていく

ゆっくりと更けていく