朝だけなら
高原の散歩道で出会った
無垢で聡明なる美少女だよなぁ
お前
と僕は

少し冷たい
窓から入り込む空気と
朝ってヤツに
つぶやいた

その朝は
その朝の向こうにはきっと
何も始まりはしない
静かなで
少し淫靡な
物語が眠り続けているのだろう

嫌いじゃないよ
むしろ美しいと思う

この朝に本音混じりのお愛想を言って僕は
こんな今日に漕ぎ出そう

アイシテルなんかを
胸の奥に
ちょっとだけ忍ばせてさ