ホワイトアウトした真昼


強さだけなら夏な太陽


窒息する亜空間に

僕らは季節の迷子になる

風に中に

まだ冷たさを残して

名無しの季節を

泡沫の季節をまた僕は

亜夏と名付けるという儀式を

それは例えば少女のおでこに

軽いキスをするようにほのかな

遠い向こうに

野蛮な衝動を夢見てしまう透明


ホワイトアウトした昼下がり


光がただ白く強く

亜夏の風はまだ

愛撫にはほど遠い

そんな


そんな


これは感傷なのか

求愛なのか


白に溶けて

キスだけのサヨナラをしよう


光だけなら無罪さ

きっと無罪さ