肉体からの訴状を

また無視しても

五臓六腑に求愛が充満してしまう

悟りとは逆の居直りで

劣情に素直に頬ずりしようか

コイツらを蒸留しても

味わえない純情を肴に

生臭い魂に酔うのも

また一興だと


明滅する虹彩の隠す

ほんとの柔らかく小さな鼓動よ

透明な体液に溺れながら

白濁する純愛に殉死したい

腐乱した肉片の奥の地獄変を

チラ見せのフリをして

あざとく露出する

死んでもそんな奴なんだと思う

さて朝か


こころを寝かせよう