アノコロ色のメロディーには

あの子の横顔が透けて見えて

逆流したこころが

優しい嗚咽に落ちそうになるのさ


だから僕は

新しいアノコロを

誰あろう君とってのアノコロを

鼻歌で書き取って

口笛と投げキスで上書きしてやるんだ

少し痛くて

ちょっと汚い方が

いい感じの熟成をするらしいから

露骨と棘を沢山

甘い蜜に絡めてさ

悪趣味な痛点の

陶酔以上へと相転移するみたいな

そんな魔法を祈るんだよ


新しくて でも懐かしく

古臭くて だけど誰も知らないような


アノコロ色の僕が見えるよ


多分きっとね