ありもしない思い出を
幾つも重ねて
あり得ない夢を幾つも
でっち上げて

わかっているのに分かりたくない
重たい塊が
ねえ
こころの中にあってさ

怖くて怖くてただ
逃げ回っているだけなんだ

生まれたことに意味を探さない僕だけど

ただ愛されたかったんだと思う
生まれる前からさ

愛によく似たナニカをありがとう
でも欲しいのはそれじゃないんだ
よく似たナニカを温め続けたら
磨き続けたら

ねえ
ただ滑稽ってヤツが出来上がる
出来あがっちまうだけだよ
知ってるよね

一瞬だけ
本物を頂戴
あとは全部捨てていいから

ありもしない思い出を
そうすれば僕は
ありもしない思い出を捏造し続けてさ
残りの命を騙し続けるから
馬鹿みたいに滑稽に
光ってやるから

朝ってヤツの素直って魔法は醜悪だね
こんなに汚いこころを
隠してきたこころを露出させやがる

僕は猫背で震えた求愛なんだ
臆病だから滑稽で隠すけど
バレるように隠す
悪質な嘘をつく癖がさ
治らないんだよ

ねえ
そのキスで治してよ

ううん

忘れてよ

ねえ
捨ててよ

ちゃんと捨ててよ

拾えないなら捨ててよ

それが優しさってもんだよ

おはよ