言葉の後ろの空白には

マルチバースが潜んでいる

無数の世界線が隠れている

そんな嗅覚

みんな持っているんだと思う


使わない感覚は消えはしないけど

きっと眠ってしまうから


だから僕はノックし続ける

コンコンコン!

どんどんどん!!

トコトコトん?

ダンダダダん!


ゴーシュの小屋の扉を叩く

子たぬき程度のひ弱な覚悟で

インドの虎狩りを軽妙に料理する

卑猥で下品なスティック捌きで

寝坊助な君の心を

詩人の庭へと引き摺り出したいんだ


言葉の背後に広がる裏庭で

君とポーレチュカを踊る夢を見た

マルチバースなんか蹴り飛ばして

数多の世界線で縄跳びなんか

してみないか?


ねえ



言葉の後ろの空白へおいでよ

死なないくらいないいこととか


うん


やらしちゃおうぜ!

ウゥ〜、ベイベェ~♪