今日のラストシーンに1今日のラストシーンの少し甘いワインに浮かぶ気配としての髪の毛となびいた後に揺れる様と見つめるほどの強さもなく噛み殺されていく今夜の夢の朱色に染まった光の投影がカウンターの上に写した記憶としてのあまりにも儚い薫りさえ知らぬ物語よ今日のラストシーンに見つめた影はワイングラスに残る血のようなルージュの余韻きっとあれはきっとあれはほろ酔いに聞こえていたのは死刑台のエレベーターのマイルスだろ?やっぱやばいよあれは今日のラストシーンに残酷に似合っていやがった