フルーツ牛乳色の夕暮れ時

トマトジュースまで熟れることもなく

今日は夜に終息していくのだろう

それでも少しは


フルーツ牛乳色のグラディエーションが

もっと寒い冬に結晶する

そんな夢を見る

名もない星を数えて

残りの呼吸数や鼓動数も数えて

僕は命を無駄遣いするのだろう


フルーツ牛乳色の今日の終点

ブラックコーヒー色の夜の産声

愛よりも深い藍色の音を

さよなら色の僕らに振りかけて

みたりして


切なくなった胸ぐらに

琥珀色したあの頃を注ぎ込もうか


頬を染めた君が

ひんやりしたクリーム色に帰る頃僕は

別の月に踊る夢を見ているかもしれない


仮面を被った君のことだろうけど