夜が底を打つ

 闇の中心があって


薄明の中に

 寒さの核心部がある


光の中心はきっと

太陽が南中頃なのだろうけど


朝という傾斜の

朝という加速度の中心もどこかに存在している


今日の中心はどこだろう

それは気温の頂点なのか

今日という日の濃さの重心なのか

わからないけれど


もしかしたらそれぞれに異なった

重心があって

そして地球は僕らを乗せて

回っているのかもしれない


僕の重心?

 それは多分君のすぐそば


祈りなのか 願いなのか

 口笛なのか ハミングなのかは

わからないけど


 君のそばにある

いや

 君のそばがいいんだ