指ひとつ触れずに濡らせるかもしれない
でも 果たして 逝かせられるだろうか

いつかソイツを生け捕りにしてみたい
哲学者も 科学者も 
宗教家も 芸術家も
詩人になんて
もちろん手の届かない
そいつを

それはきっと
約束も消え去った朝のことだろう
ちょうど 夜が死に絶えた頃だよ
一度だけ抱きしめたら
また世界に返そう

光が迷子にならないようにね