僕を嗅ぎ付けたのは
僕の影だったのだろうか

無限大を望めば
無限小も迫ってくる
そんな皮肉めいたパラドックスが
笑い話にすり替えられて

愛と悲しみがバランスする
辿り着くことのない
特異点ゼロが
笑っている

君だけに届けたい言葉が
誰かに漏洩して
やがて世界を満たすだろうなんて
そんな夢が今夜は見たいんだ

おとぎ話を食らう大人達は
不可能を知ってしまったの
だから優しいフリが出来るんだよって
教えてくれたのは君の方じゃないか

君と僕とがバランスする
辿り着くことのない
特異点ゼロが
まだ笑っているよ