雲に窒息しそうな君を
ひと月も待ち焦がれた君を
いつになく平穏なこころが見つめていた
ほんの短い散歩道の空耳が
今夜も少し落ちてきて
僕を奇妙な魂にしてしまうんだ
自分が誰かも知らぬまま
自分を演じ続けるしか出来ない僕らを
君と曇天に映して
僕の今日は幕を閉じようとしているよ
ねえ 寂しさが引力なら
なぜ君は落ちてこないんだい?
今夜も君はウインクさえ落としてくれないんだね
いいさ
僕らは夜に堕落する生きものだもの
知らぬ間に眠り
知らぬ間に永遠のゼロに帰るのかな
最期の眠りは君の傍がいいな
やっぱりね
君の傍がいいんだ
ごめんね