飽和した黒に 
朦朧を添えたら 
ディスプレーとの会話が始まる 
一人芝居の打ち合わせを済ませたら 
演ずる間もなく垂れ流しが踊ってしまう 

演出するほど 
人生はわかっちゃいない 
演じられるほど 
自分にのめり込めてもいない 

紫煙で今夜を汚して 
自己流の場末に踊る 

衝動もなく歌えない 
声をなくしたら 
どんな肩書きが浮き上がるだろうか