気が付けば 
虫の音は微かになっていた  
愛に巡り合えない哀愁達が 
ひ弱な恋歌を終えようとしていた  
消えてしまったと気付かせないくらいの 
滑らかなフェードアウトで 
命は永い眠りにつくんだね  

「美しい」には儚さも隠れていたんだ  
そんな儚さも 
僕らは大好きだったはずだよね  

花鳥風月 
春夏秋冬  

用意周到な心には  
いつもバラードが足りなくて  
デクレッシェンドな子守唄を 
今夜もささやき続けてみるのさ  

聞こえなくても 
終わった訳じゃないんだよ 
君が眠りにつくまでは
僕が夢になるまではね