明け方の夢に添い寝しても 
潜り込めない誰かの胸元 
まさぐることも出来ない行儀のいい指先が 
知らない肌を自由に撫で回す未来が見えた気がした 

三度目のキスは痛みになり 
四度目の肌は日常に落ちぶれた  
夢中を演技しながら 
冷淡をも装う 
そんなバランスの重心に
僕はため息をひとつ隠した 

粘膜の窒息を待てば 
ようやく僕の暗闇は眠りにつけるのさ 
ようやく静かな絶望が
世界に祝福を送りはじめるんだ 

おはよう世界 
おやすみ世界

おはよう世界
さよなら世界