土台としての揺るがぬ存在の承認が希薄な僕は 
毎日毎晩、遺書としてのラブレターを書き続ける
これでも大分ましにはなってきたんだ 

頭でわかることと 
こころから感じることは 
別の次元で見つめ合っていて 
存在は認められても 
抱き合うことはまだ難しい  

そして僕は 
書き続けることに 
酔ってもいるので 
辿り着けるであろう、
ある程度の不完全治癒でさえ 
ままならない  
そしてそれを楽しんでいる 

 もっとわかるように愛してよって

指をくわえた泣きそうな男の子が 
いつもいつも深いところから僕を操っている 
子供だって狡猾な嘘をつく 
もう半分以上必要のない泣き言を 
まだささやいてみる 
彼が眠るまで 
僕の詩人は眠らない 
僕の言葉は 眠れないんだ