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沸騰した二人の体は、もうこのまま溶ろけて
バターのようにひとつに混ざり合うかと思われた次の瞬間
私は一瞬にして凍りついた
「あ、ないっ!」
「えっ?」
<--Previously on the story
「あ、(ゴムが)ない。」
ムリもない。たった今日1日で
しかもデートでもないこの日に
よもやこんな展開になろうとは
まったく思ってもみなかったから
準備してなかった
たしか来る途中に薬局があった気がした
もしかしたら明るい家族計画が備え付けてあるかも
「買ってこなきゃ」
「そのままでいいよ (外に出せば)大丈夫だから」
そんなコントロール
(当時の私には)とてもムリ
絶対に気持ちよくてそのまま逝っちゃうし
いや、それよりも
つけることがマナーだと
ずっと思っていたから
「だめだってば」
「いかないで」
まるで行ってしまったら
もう帰ってこない人を止めるかのように
彼女は懇願する
「でも・・・」
「今日大丈夫な日だから(いいよ生でも)」
「すぐ戻るから!」
しかし、彼女は決して手を離そうとせず
微妙な空気が流れる
・・・・
・・・・
「ありがとう」
彼女がつぶやく
今までのオトコが
余程生でしたがる人ばかりだったのか
彼女はそう言うと
手を伸ばしてミッキーマウスの貯金箱を開ける
手をすぼめて何かを取り出す彼女
すると、スルスルとゴムが連なって出てきた
「姉貴のなんだけど」(〃∇〃)
ついさっきまで、奥の奥まで舐められて
もっと恥ずかしいことでもあるのかと思うような表情で
彼女は手渡す
しかし私はものすごく複雑な気持ちになった
なぜ彼女は
ゴムがあるのを知っているのにもかかわらず
(私が)ないといったときに最初から差し出さなかったのか
オンナからそんなことを言うのは恥ずかしいから・・・否(ここまで来てそれはないだろう
そんなに生で感じたかったのか・・・否
姉貴に(数をカウントされていて)バレるのがイヤだったのか・・・否
やっぱり不可解だ
私はいろいろ考えを駆け巡らさざるを得なかった
かなり自然に手を伸ばした位置に
その貯金箱は置いてある
姉貴のだと言っているが、本当は自分ので
(来た事がないなんて言ってたけど)
本当は彼氏といつもこの場所でセックスをしているんだと
そう思うと少し萎えてしまった
しかしだからといって
ここまで来てやめるわけにはいかない
私はゴムを手に取ると
まだ7割方勃っている息子を起こし
(練習通りに)つけ始める
しかし・・・
なんだこれ、全然ゴムが伸びなくてどうやって被せるんだろう
おそらくゼロゼロスリーのような
素材がゴムじゃないスキンだったのかもしれない
でも当時、そんなことは知らない私は
うまくつけられずに焦るばかり
どんなに力を入れても、伸びないしうまく被らず
かろうじて亀頭が被る程度で止まってしまう
そんな悪戦苦闘と、先ほどの頭の中での格闘もあり
さっきまでビンビンだった息子はみるみる元気を失い
とうとうフニャフニャに(TT)
まさか彼女につけ方を聞くわけにもいかず
困り果てていると、
「おねがい早く頂戴」
とばかりに、彼女の手が私の息子へと伸びてくる
まずいっ!!
そう思って腰を引かせると
彼女の手はさらに追ってくる
なんとしても今はマズい
触られたら、フニャフニャ状態がバレてしまう
さらに焦るが、時すでに遅し
とうとう掴まれてしまう
「!!ど、どうしたの? あたしじゃダメ?」
「いや違うんだ。男はお酒を飲み過ぎると
こうなることもあるんだよ (ごめん)」
取り繕うために、わけのわからないことを言った
自分で言ってて苦しいと思った
オトコって不思議なものだ
さっきまでやりたくてビンビンだったのに
まるで寒い日のプールのように
完全に縮んでまるで復活しない
情けない OTL
ここまで来てこのざま
オトコにとってフニャチンを掴まれるほどの屈辱
私は恥ずかしさと いいしれぬ敗北感もあり
正直彼女と目を合わすのが怖かった
裸にまでなった女を抱けず 甲斐性なしと罵声を浴びるかもと
いてもたってもいられなくなり、窮鼠猫を噛むかのように懐に飛び込むと
自分の恥ずかしさをごまかすかのように
そのまま彼女をギュッと強く抱き寄せた
・・・
・・・
「・・・ありがとう (ゴメンね・・・)」
そうつぶやくと彼女はそのまま攻撃の手を止め
もう諦めてしまったかのように
私の胸で黙って眠りについてしまった
さっきまで猛獣のように狂い求め合っていたオスとメスが
まるでウソのような静寂さ
「ウサギを襲えない 情けないライオン」
自然界では絶対にありえない現象
ここまで来て
童貞を捧げるせっかくのチャンスも失い
ここまでしてくれた彼女にも恥をかかせてしまった
「ありがとう・・・」なんて気を使ってくれたけど
私はやはり明日から晒し者になるかも
本当に情けない気持ちで一杯になった
明日の朝 一体どういう顔で彼女と接すればいいんだろう・・・
もう、終わりだね
オフコース調のBGMが私の中で流れる
その悲しくも儚い現実を
ただただ 受け入れるしかなかった
ジ・エンド
私の短い夏のピリオド
信じられないくらいドキドキで魅惑な二人だけの秘密も
覆水盆に返らず
もう二度と 彼女とセックスするチャンスはないだろう
いや、彼女とどころか、これがトラウマでセックスそのものができないかも OTL
しかし、その心配は全く杞憂どころか
私の認識と実際の現実とは まったく逆だった
自然界に例外はありえない
なぜならば
実はウサギは私で
彼女のほうこそ ライオンだったのだから・・・
To be continued...