本書はO・ヘンリーの著作の中で、編者がさらに選りすぐった短編集の一巻です。

 

タイトル(主題)にはには収録された作品の中でも最も傑作とされる作品の名前を付けられていて、それは「賢者の贈り物」だったのですが、今回は別なものを紹介したいなと思ったので副題を今回のブログのタイトルにしました。

 

さて、ではその今回紹介したい作品は何かというと「手入れの良いトランプ」というお話です。

 

本短編集を初めて読み通したときに一番印象に残った作品です。

 

ルーとナンシーという二人の仲の良い田舎娘が、貧しい田舎を抜け出して、それぞれ工夫して都会で良い生活を手に入れようとする物語です。

 

そんな二人が手頃な住居を確保し、それぞれ良いと思った仕事に就くこともでき、最後の仕上げに大金持ちの良い男と結婚したいと夢を語るところから、物語は始まります。

 

まず、ナンシーはデパートで接客の仕事をしています。

 

彼女はその仕事を、薄給だが同僚からは人間関係における身のかわし方を(接客業なのでみんな慣れている)、そしてデパートに訪れる上流階級のお客様からは、洗練された所作や着こなしを、それぞれ学べる良い職場だと言います。

 

対して、ルーはクリーニング店でアイロン掛けの仕事をしています。

 

漢書はその仕事を、給料が良くて、客が引き取りに来なかった高級な服を格安で買い取れる上に、クリーニング屋に訪れる客から働いているところが見えるので、そこで見初めてもらえるチャンスがある(しかもクリーニング屋にくる客は中流以上)良い職場だと言います。

 

ルーは続けて、彼氏のダンを示して、「彼とはそうして出会ったのよ」と自慢します。

 

ダンは、二人が夢想するような大金持ちではありませんが、ナンシーの目から見ても分別とユーモアのある良い男でした。

 

ナンシーはそれもあってか、自分の結婚相手にも、お金持ちであることに加えて、振る舞いの丁寧さや誠実さもより一層強く求めつようになっていきますが、そんな完璧な人間はそうそういないために徐々に迷走し始めます。

 

一方、順調に見えたルーにも異変がありました。

職場で安く手に入れた高級品で身を固める彼女にとって、いつも無難な服装のダンが不満に思えてきたのです。

 

そんなある日、ナンシーはデパートの客でもある大金持ちの男性から、ついにプロポーズを受けますが、これまでの付き合いからつまらない嘘をつく不誠実な人だと知っていた彼女は断ってしまいます。

 

しかし、後日それを聞いた彼女の同僚たちから「高望みすぎる」と非難されてしまい、薄々自分が夢想するような完璧な男なんていないのではないかと思うようになっていたナンシーは、もしかしたら逃した魚は大きかったかもしれないと後悔します。

 

そうして落ち込んでいるナンシーの元に、打ちひしがれた様子のダンがやってきて、ルーがその(ナンシーが降った)大金持ち(どうやらルーの務めるクリーニング店の客でもあったらしい)と駆け落ちしてしまったらしいが何か知らないかと聞かれます。

 

ナンシーはそれを聞いて、すっかり打ちのめされてしまいます。

 

しかし同様に打ちのめされているはずのダンから、今日ルーと一緒に行くつもりでショーのチケットを2枚買ってあったのだけど、よかったらどうかなと誘われます。

 

ナンシーは、そこにへこたれない強さを見て、改めてダンに感心します。

 

時は流れて、ルーがナンシーの元を訪れます。

 

ルーは以前より一層高級な服装で身を固めていましたが、どこか様子がおかしいです。

 

二人は、ルーが駆け落ちする以前と変わらない調子でおしゃべりをしますが、すぐにナンシーとダンが結婚することになったと知ったルーが身も世もなく泣き出してしまったのでした。

 

このお話は「賢者の贈り物」同様、「本当に人生を幸せにしてくれるものは何か」ということをテーマにしたお話だと思います。

 

しかし、それは単にお金より大事なものがあるというようなありきたりな話ではありません。

 

この話で語られているのは「目的に合ったアプローチをする重要性」だと思います。

 

ルーは毎日服を見続けていましたが、ナンシーは毎日人を見続けていたのです。

 

その結果、ルーはどういう服が良い服かをしり、ナンシーはどういう人が良い人かを知るようになったのです。

 

本作では目標が「良い伴侶を見つける」ことだったので、ナンシーが成功し、ルーが失敗しましたが、もしこれが「ファッションブランドを立ち上げる」とかだったら結果は逆だったかもしれません。

 

「目標にあったアプローチをする重要性」を物語の中でこれほどうまく表現できるO・ヘンリーの手腕に改めて感動しました。

どうせ総集編クオリティーだろうと確信していたので、わざわざ映画館に見に行くつもりはなかったのですが、先日インサイド・ヘッド2を見に行った際に、特典小説をもらっているのを見かけて、欲しくなったので行くことにしました。

 

というのも、以前配布された限定小説がものすごい高騰しているからなんですよね。

 

「亡国の吸血姫」なんて20万円とかになってました。

 

なんだその値段・・・

後から読みたくなってもとてもじゃないですが手が出せなくなるんですよね。

 

それが嫌だったので見に行ったのですが、まさかの既に配布終了。

 

今まで特典狙いで映画行ったことなかったので、行けばもらえるものだと思い込んでいたので、まじでショックでした。

 

何事も事前に調べてから出ないといけませんね。

 

そんな精神状態で見始めた映画ですが、全く期待していなかったにしては良かったです。

 

アニメより映像に迫力がありましたね。

 

あと亞人のイラストや動くのが見れて良かったです。

 

ただそこ端折るん!?てとこ端折るわりに、そこ映像化してもさして面白くならんやろ、というところを冗長にやったり、納得いかないところも多かったですね。

 

序盤の謁見シーンの大幅カットはまじ意味わかんなかったです。

あそこないと直後のシーン何言ってんのか分からねえだろ!

 

「もう原作読んで知ってる人しか来ないでしょ」と思っているのかもしれませんが、だとしたら序盤の説明の方がいらねえよ!

 

自分用に作り直したい。

いくらかかるんでしょうか?笑

 

あと気になったのが他の観客さんの反応ですね。

 

レメディオスとか嫌われまくっていて、ひどい目に遭うとざまぁって感じでクスクス笑いが起こるのがちょっと嫌でしたね。(映画の作り自体も必要以上に表現してる感じだったのでそういう反応しちゃうのも仕方ないですね。作り直してぇ・・・!)

 

フォローすると、軍隊で一番大事なのは規律なんですよね。

ナポレオンも言ってますが、勝手なことするやつが一番邪魔っていうやつです。

 

で、秩序を保つのに一番良いのは、共通の価値観を共有することなんですよね。

つまりは多様性社会の真逆ですね。

 

なので軍隊っていうのはどこの国でも変人は理解されないんですよね。

現実の社会以上に。

 

ネイアは別に変人じゃないんですが、弓が得意でも誰にも評価されません。

例えるなら、ガリ勉学校で、家庭科得意でも「だから何?」ってなるじゃないですか。

 

ネイア父も言ってますが、入社先間違えてるんですよね。完全に。

 

レメディオスも謁見の後のネイアに対するめちゃくちゃな叱責とか、流石にフォローしきれないこともやっていますが、人類最強クラスの武力を考えると全然アリです。

というかそもそも、戦闘特化の彼女が外交やる羽目になっている状況が詰んでるんですよね。聖王国。

 

思考が偏りまくっているのも気になるかもですが、乃木希典なんかと比べちゃえば全然マシです。

彼はいるだけでマイナスですが、レメディオスは(本来なら)自分が先人きって呂布並みの働きをしてくれる人材なのでむちゃくちゃ頼りなると思います。

 

状況が悪すぎるんですよ。

 

これもカットされてましたが、序盤に「12色」という聖王国の最精鋭の一人に「桃色」イサンドロ・サンチェスという人が出てくるのですが、この人とグスターボの二人がかりでレメディオスの副官をやっていたんですね。

 

ちなみに「12色」にはネイア父やレメディオスも名を連ねています。

 

いわば権威の上ではレメディオスと対等だったんですね。

なのでグスターボより、その果たす役割は大きかったと思われます。

 

この人が実は序盤の戦闘時に殺されてしまっているんですね。

デミウルゴスはこいつがいなくなればレメディオスは一気にダメなやつになるとわかっていて計画のために処理したんだと思います。

 

この人も映像化してほしかった・・・

 

てかカルカたちの女3人のほのぼのシーンも映像化してほしかった・・・

か弱い人類が翻弄されるクトゥルフ神話を神々の側から描くのが本作ですが、蹂躙される人たちにも人生があってこそのものじゃないですか。

 

映画の内容だと、カルカやケラルトを初め、被害に遭う人たちがもの扱いされてる感じが強くて、そこも残念です。

 

あと建物が一切壊れてないのは流石に違和感がやばかったですね。

予算なかったのかな・・・

トヨタ自動車ペイサース(現アルバルク東京)に居らしたんですね。

その縁で日本の監督をされているのかな。

 

え!4年連続の日本リーグ得点王や、2年連続の3ポイント王を獲得!すごい!

 

監督として優秀なのは当然知っていますが、選手としてもすごい優秀だったんですね。

監督をやる際にも、カリスマとして役に立ってそう。

 

NBAにも出たことあるんですね。でも2試合だけですか・・・分かってはいますが、やっぱり簡単なことじゃないんですね。

 

渡邊と八村がどれだけすごいのか再確認。

富永、河村、がんばれ!

 

『アメリカ帰国後、アメリカ連邦捜査局(FBI)に応募していたが同時多発テロ事件の影響で採用が見送りとなり、一般企業に就職した。その合間に高校生のバスケットコーチをしていた。』

 

FBI!?

 

同時多発テロでなぜ採用見送りになったのかイマイチわかりませんが・・・(審査する余裕がなくなった?スパイが入り込むことを警戒して審査方法の変更・やり直しが必要になった?)ここで採用になっていたら、日本バスケの今の躍進はなかったんだなぁ。

 

それにしても何でFBIに入ろうと思ったんでしょう?

大学では何を先行していたんだろう?

 

その後はすんなり?一般企業に就職していたようですし、インテリなのは間違いなさそう。

 

トヨタでは働きながら試合に出ていたんですね。

そうか、当時はそういう環境だったのか・・・

『「忙しいのが性に合っていた。」』ですか。すごいなぁ。

 

人に歴史ありですね。

多角的な魅力のある人物で、掘り下げたらもっと面白いところがありそうに感じました。

 

 

エルサがlet it goを高らかに歌い上げるシーンが圧巻の名作。

 

それまで溜め込んでいたフラストレーションが一気に解放されるカタルシスが最高です!

 

人間関係で上手くいかなくって悩んだ時は、エルサみたいに思い切って誰もいないところで思いきり自分を解放してみると良いかもしれませんね。

 

ただ、正直にいうと、良くも悪くもここがハイライトだったなあとも思いました。

 

その後のストーリーって良くも悪くもいつものディズニーというか、ただの勧善懲悪の子供向けファンタジーだなぁと感じました。

 

let it go のシーンで終わる構成にした方が個人的には好みかなぁ。

 

そうは言っても感情の動くシーンが全くなかったわけではありません。

 

多分一般的な見方ではないと思うのですが、ハンス王子を主役と見るとまた別の面白さがあるんじゃないかと思いました。

 

エルサが魔法を暴走させて、国が寒波に包まれた中、ハンス王子は被害を最小限にするために素早く動き出し、国民に対しては親身に接して安心させることに苦心しているようでしたね。

 

ここで、あれ、この人悪役だと思ってたけど、もしかしていい人じゃね?と思い始めました。

 

そのあとびっくりしたのがエルサ討伐の際、エルサが生み出した氷の化物と自分が先頭に立って戦っていたシーンです。

 

てっきり討伐軍を派遣しただけだと思ってたら、自分自ら出撃してたのか!とその上兵士たちの先頭に立って戦っていて、かっこいい!と思ってしまいました。

 

それからはもうハンス王子が立派な王様にしか見えず、王族としての統治能力もない上、責任感も感じられないアナとエルサに「帰ってくるな帰ってくるな」と儚い祈りを捧げていました。笑

 

ハンス王子には悪役らしいシーンもいくつかありますが、その第一はアナを騙していたことだと思います。しかし、王族にとっては本来、政略結婚当たり前の身分なはずだろと思い、打算で結構したことはそこまで悪いことだと思えませんでした。

 

というか、少なくとも、王女という責任ある身分に生まれながらあんなに軽薄に結婚を決めたアナに対して同情の余地はないと思うんですが・・・

 

でも国乗っ取ろうとしたじゃん、と言われるかもしれませんが、それで誰が迷惑するのかって。立場を失うアナだけですよね?

エルサは帰ってくるつもりないんだから困らないし、大臣たちもアナやエルサよりハンス王子を頼りにしているように見えるし、国民にとっても非常事態時の対応からハンス王子を信頼してるだろうし・・・(この間アナはあたふたしてただけだし、エルサは災害の原因。)

 

いや、良いのは今だけで、今にハンス王子の祖国の属国にさせられて、ひどい目に遭わされるに決まってるという考えもあると思いますが、でも彼は祖国では栄達の見込みのない8男で、一旗上げにエルサの国に来たのですから、王位を確立いてから祖国の王様にペコペコしたりしないと思うんですよね。

 

それに上記のハンス王子の振る舞いからして、むしろ見返してやるとばかりに頑張って、祖国を上回る繁栄を目指すんじゃないかなと思うんです。

 

そういう風に思えてしまって、途中から完全にハンスを応援していたので、案の定アナにぶたれて道化役の結末を迎えることになった時は、少し涙ぐんでしまいました。

 

我ながら斜に構えた見方をしてるなと思っていたのですが、もしかしてハンス王子の挫折の物語として観るのもそれはそれで面白いのでは?と思うようになってきました。

 

どうでしょうか?やっぱダメでしょうか?

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。略して俺ガイルです。

 

正式名称は、長くてかみそうだし、間違えそうだし、恥ずかしいし(聞き取ってもらえなかったりしたらちょっとした地獄)、いろんな意味で言いたくないです。笑

 

しかし内容は一読の価値があります。

 

一番青臭いことをやろうとし始めていた12巻から刊行が2年くらい空いて、その間に大人になってしまったせいで、読むのがしんどくなってしまって最後まで読めていないのですが・・・(一応最終巻まで買ってはある)

 

ただ内容のクオリティの高さは、大人になった今でも凄いと思っています。

 

中でも今回紹介する、10巻に差し込まれている太宰治についての考察です。

 

作中に太宰みたいな感受性の人が少なくとも3人いるのですが、おそらくその3人が太宰作品についてどう思っているか、独白している挿話が3編あって、それぞれ誰の独白なのかの考察も盛り上がりました。

 

3つ目が特に凄いと思ったので紹介したいと思います。

 

『何度読んだか分からない。

 昔は村の牧人に共感していたように思う。

 正義だの、真実だの、愛だの、考えてみればくだらない。何もかもばかばかしい。

 そう思う度に、ふとよぎる。

 私は信頼されている。私は信頼されている。

 自分にはその一言が悪魔のささやきだと思えた。甘やかな響きを持つ言葉に耳を貸すうち、自分を信頼の悪魔に変えてゆく。裏 切ることは許さないと心中でうそぶくのだ。

 自分の悪性に気づけばこそ、それを必死で糊塗しようとする。覆い隠した結果が他人には真実の姿として映り、やがてそれが当たり前になって、真実の姿になっている。

 それだけのことでないのかと疑い出せばきりが無い。自分ではとうに判断がつかないのだ。

だから、きっと見抜いてくれる人がいるのだと、そればかりを待っていた。

 そうしているうちに、やがて自分は邪知暴虐の王にこそ、共感を抱いた。

 人を、信じることが出来ぬ、という。

 だが、物語の最後は誰もが知るとおりだ。

 けれど。

 本当の結末は一体どうなったのだろう。

 王は言った。人の心は当てにならぬと。

 邪知暴虐の王は、未だなお、そのシンジツとやらの存在を信じていないのではないか。

 試しても信じ切れず、まざまざと見せつけられても信用ならず、だから内側に入り込んでまた試したいと、壊してみたいと思っているのではないだろうか。

 疑心を抱いた償いに頬を打たれるならば、もっとも打たれるべきは誰だろう。

 本を閉じて窓の外に目をやった。

 既に陽は、ゆらゆら地平線に没し、最後の一片の残光も、消えてしまっていた。

 信実。あるいは真実。

 それが空虚な妄想でないと、どうして言い切れるのだろう。

 

 本物なんて、あるのだろうか。』

 

走れメロスをそんな風に読むなんて、と、衝撃を受けました。

 

でもそれでこそ太宰という納得感もある解釈です。

ファンからすると当たり前の解釈なんでしょうか?

 

走れメロスというお話が一気に深みを増して感じられました。

横綱不在だし、大関二人もいまいちぱっとしないし、なんだか見所の少ない場所だなぁ・・・と思っていましたが、十両のほうに見所がありました!

 

圧倒的な尊富士!

毎回同じ相撲を取る潔さ、迷いのなさが、その安定した強さを支えているように思われます。

 

剣術で言うと、『一の太刀を疑わず』または『二の太刀要らず』と云われ、初太刀から勝負の全てを掛けて斬りつける『先手必勝』の鋭い斬撃が特徴の薩摩藩の示源流を彷彿とさせます。

 

また、相手が土俵の下まで転げ落ちてしまった場合など、すかさず手を差し伸べに行く紳士っぷりも魅力の一つです。

 

表情がほとんど変わらない巌のような人ですので、ギャップがあってより好印象に感じられますね。

 

しばらく前に幕内を盛り上げた、宮城野部屋の若手(当時)・伯桜鵬!

これから注目のスターが現れたと思ったらいきなり大きなけがで、長いことかかって居ましたが、戻ってきてくれてました!

 

幕内で既に盤石の強さを見せている大の里といい、ワクワクさせてくれる若手達が一気に沢山出てきましたよね。

 

もう少しで彼らが優勝を争う姿が見れるかもと思うととても楽しみです。

 

後は、霧島が元気を取り戻したようでよかったです。

また大関に戻ってこれる実力はあると思うので楽しみです。

 

貴景勝は、大丈夫なんでしょうか?

大分前からすごく痛々しくて、心配しながら見ていましたが・・・

そんな状況でも気迫だけで場所を背負う活躍を見せてくれていましたが、それだけにこれだけ結果の出ないのを見ると本当に心配です。

 

照ノ富士も相当悪いみたいで、この二人は悲壮感が漂ってますよね。

それだけに活躍すると感動するんですが・・・

 

照ノ富士は、確か3つくらい前の場所で、2,3場所ぶりに出て来てくれたときは、「出場してくれるだけでうれしい。自分の中では有馬記念のトウカイテイオーみたいな枠。それで本当にトウカイテイオーみたいにキセキの復活優勝してくれたら泣く」と周りに言っていたのですが、本当に優勝したんですよね・・・(泣)

 

わたしの「もう無理もう限界!」なんて全く当てになりませんが、この二人の場合はもう本当の本当に限界なんだろうな・・・

 

なんかもう、具体的にどうなって欲しいのか、自分でもよくわからないですが、幸せになって欲しい。

 

楽しい記事描いてたはずなのに何でこんな暗い感じに・・・

何で見ようと思ったのかハッキリ覚えていないのですが、何気なくのぞいてみたら意外な事実がいくつかあって面白かったです。

 

まずびっくりしたのが、麻生さん、オリンピック出たことあるんですね!

 

クレー射撃・スキートの選手だったらしいです。すごいですね!

 

祖父が吉田茂というのは知っていましたが、高祖父に大久保利通!というのはびっくりしました。

幕末の英雄じゃん・・・

 

あと妹が皇族らしいのですが、どういうことですか?なんで?母方皇族??

血統が華麗すぎる。

 

実家の麻生産業(「株式会社麻生」の初期の中核企業、後に清算)に入社し、1960年代後半にブラジル・サンパウロに1年近く駐在。その後、1970年から2年間に渡ってシエラネオネにて、同国のダイヤモンド産業国有化政策実施後に地元有力者から鉱区の提供を受けた麻生家の現地駐在員として、ダイヤモンド採掘業に従事していた。

 

政治家以外にも色々やってきているんですねー。採掘してたの?

 

帰国後、セメント事業の分社化の後にグループ中核企業となった麻生セメント(現・株式会社麻生)の代表取締社長に就任し、炭鉱業からセメント業への転換を成功させたらしいです。

 

きちんと後を継ぐこと自体地味に大変なのに、改革を成功させるなんて、すごいです。

すくなくとも社長としては優秀だったんですね。

 

国民年金保険料未払い期間があったことが判明して、民主党代表の菅直人(当時)に「未納三兄弟」と厳しく追及されたようです。

 

理由は、経済企画庁長官就任時に国民年金への切り替えを忘れたためらしいです。

 

菅直人さんも、後に自身も未納期間があることが発覚したらしいので、(流石に自覚してたら追求しにくいだろうし、把握してなかったんだろうな)税金って政治家でも難しいんだな・・・と思いました。

 

今回の裏金騒動では、麻生さんと麻生派のほとんどは、全くやり玉に挙げられていないので、この時の教訓を活かしているのかなと思いました。

 

幹事長になったと思ったら、安倍さん(第一次)が退陣し、その後の総裁選では福田に決選投票で逆転され、翌年にその福田内閣で幹事長となるも、1ヶ月で福田さんが退陣。

 

なんかツキがないんだなあ、とすこし同情しました。

 

「首相の家庭なんて幸せなもんじゃねえ」「両親にほったらかしにされて育った」「生まれはいいが、育ちは悪い」と語っているそうで、名家も大変だなあと思いました。

最後の皮肉、ユーモアがあって好きです。

 

べらんめぇ調の軽妙な語り口と歯に衣着せぬ発言で、街頭演説などで聴衆の人気を博した。周囲からは、「明るく気さくな人柄で、親しく付き合えば一方で魅力が伝わる人物」と認識されており、その人柄を評して「半径2メートルの男」とも呼ばれる

 

半径2メートルの男。笑笑

 

なんだか親近感がわいてきました。

 

ただ実績の欄を見ていると、やっぱり政治家としては微妙なのかなとも思いました。

 

楽しかったので、これからも、他の人のwikiものぞいてみようと思います。

③に引き続き、もし徳内閣の人事にツッコミをいれながら(いれないこともある)、自分だったらこうするという偉人内閣のメンバーを考えていきます。

 

厚生労働大臣 徳川綱吉→北条義時

 

厚生大臣に綱吉というのは一見ぴったりに見えるのですが、今の厚生省の課題は、人気取り制作で次々作られる補助金の整理、しかし縦割り行政のせいで部署間の意思疎通がうまくいかず、結果山積する一方の課題の数々・・・と言う状況を解決することです。

 

というわけで、福祉の心より調整能力を優先した人事にしてみました。

 

綱吉は、非常に福祉の意識の高い人物ではありますが、調整能力というてんでは全く期待できません。

 

将軍に就任してまもなく、一番の腹心が暗殺されると言うことを経験してから人間不信になり、幕臣とのやりとりも間に人を挟み、直接は遭わないやりかたを通しました。

 

そういうことをすると意思疎通は非常に難しくなってしまいます。

どれほど協議をしてもお互いのかえって不信感は増すばかりで、結果、極端な方に意見が偏っていきます。

 

そうして出来たのが天下の悪法「生類憐れみの令」でした。

 

この令は一部では再評価する流れもあるようですが、現実を無視した非常に迷惑な法律だったという事実までは動かないと思われます。

 

綱吉死後、待ってましたとばかりに廃止されましたし、現代で行おうという政治家が出てきてまかり間違って支持されたりしたら、とんでもない事になるでしょう。

 

繰り返しますが、現在の厚労省に足りていないのは福祉の心ではなく、調整能力のあるリーダーだと思います。

 

それで私は北条義時が良いのではないかと考えました。

 

義時はながらく冷酷非道なイメージでしたが、近年の研究で、どうも真逆の人物だったらしい事が分かってきました。

 

ワンマンでやるのをよしとせず、仲間達の意見を調整していって、多数の賛成を得てから実行することを好んだ非常に民主的な人物だったようです。

 

ただ優柔不断では全くなく、上記の過程を経て決定されたことは責任を持って確実に遂行する、非常に実行力のあるリーダーでした。

 

当時はシチリアマフィアもびっくりの仁義なき時代ですから、当たり前のように「殺してしまおう」と言う意見が出てきて、多数の同意が簡単に取れてしまいます。

みんなのリーダーとして、それを冷徹に徹して遂行してきた結果、後世その実績の記録だけを読んだ人からとんでもない残虐非道な人物と思われるようになったようです。

 

とはいえ義時自身も武士ですのでこういった価値観は共有していたと思われますが、周囲からそういう意見があがらなければ、あえて物騒な手段に出ようとは考えないでしょう。

 

良好な人間関係を維持しながら、巧みな根回しでそれぞれの意見をすりあわせて、すべきと判断したことは必ず実行してくれるでしょう。

絵を一目見て、『アクタージュ』の作画担当さんの絵と分かりました。

小顔に描くの凄く上手いですよね。

 

『魔男のイチ』、面白かったです。

 

ヒロイン滅茶苦茶かわいい。ウテナのアンシーみたい。インド風?美人いいですよね~

世界観も好き。『魔法』が生き物とは!

宇佐崎しろ先生の綺麗な絵柄が作品世界に最高にマッチしててすごい!

 

『アクタージュ』があんな形で終わっちゃって、残念に思っていましたが、何の罪もない宇佐崎しろ先生が復活できて、(しかもまたよさような原作で!)本当に良かったです。

 

最近好きな作品がガンガン終了していき、さらに今呪術回線も終わりそうな雰囲気漂わせている中で、楽しみが増えて本当にうれしいです。

 

応援してます!

 

 

凄い綺麗な物語でした。

 

すべてのキャラのすべてを余すことなく使い切った見事な収束にとても感動しました。

 

さてそんな本作ですが、西尾維新の真骨頂である、ピーキーな登場人物達の群像劇が見られる作品です。

 

そういう意味では先生の著作の中でも屈指の出来だと思います。

 

主人公は感情が極端に薄い人格をしているのですが、だからこそ英雄にふさわしいと『地中撲滅軍』にスカウトされます。

 

普通の人だったらトラウマになりそうな事態にもすぐに順応したり、いちいち嫌悪感を感じたり、ためらったりせず淡々とすべきことを実行していきます。

 

作中一貫して葛藤とかは全然してくれないのですが、起こっている事態が悲惨すぎて、無感情に見えるけど、実は何か感じているんじゃないかとか想像してしまいます。

 

そして地球『撲滅』軍です。笑

誤植ではありません。

 

地球が敵なのです。

 

私はもともと、「地球の環境を守ろう」というスローガンについて思うところがあって、それは何かというと、別に地表の二酸化炭素が増えたからと言って「地球」は別に困らないだろう、ということです。

 

困るのはあくまでわたしたち人間です。

 

それを、「地球を守ろう」なんて、おこがましいと感じていました。

 

このスローガンは「人類の未来を守ろう」とかせめて「環境を守ろう」であるべきじゃないでしょうか?

 

でも流石に「地球を撲滅しよう!」という本作のスローガンには驚かされました。

 

そう発想できる時点でもう凄いです。笑

 

地球撲滅軍の言い分は概ね以下の通りです。

 

「地球にとって人類は、皮膚(地表)に発生した病原菌のようなものだ。だから地球は皮膚病を治すために、人類を環境変化などで根絶しようとしている。我々は人類をそんな地球の脅威から守るために、地球を殺さなくてはならないのだ!」

 

ハハハ!

 

ここまでぶっ飛べるのほんと凄い。

 

人類のために地球を殺すと言う発想、どうやったら出てくるんでしょう??

反転させただけじゃ届きませんよね?

地球があって始めて人類が生きていけるという常識をぶち壊さないといけません。

 

そして地球を殺すって何なのか?

破壊する、なら思いつけるかもしれませんが・・・

 

人類を皮膚病に例えるのも面白いですが(なんか学説として唱えた人が居る模様?)、その中にあっておそらく環境活動家と思われるような人々を、地球が生み出した人類のまがい物で、地球の利になるように人類を洗脳・誘導しようとして活動しているスパイとして抹殺の対象になっていすところもすさまじいです。

 

一部の(と信じたい)迷惑な環境活動かのニュースを聞いても、さすがに人類の裏切り者という発想は出てこないです。笑笑

 

このほかにもびっくり仰天の発想のたまものが目白押しなので、是非一度読んでみてください。