『このすば』の第6巻のタイトルの由来になった作品として知っており、どんな内容なのかいつか読んでみたいと思っていたライトノベルです。
めちゃくちゃ面白かったです。
まさかミステリーだとは思いもよりませんでした。
6人しかいない勇者のはずなのに紋章を持つものが7人いる。
誰が偽物なんだ?
というのが物語の大筋でした。
『7人目(犯人)』の胸中がところどころに挿し込まれるのですが、それが読者のバイアスによって、かえってミスリードになってしまうようにプロットを組まれているのが秀逸でした。
犯人を外しても傷つかないようにいくつも予防線を張っていたのに(笑)、しっかり「ああ、やられた。なんで気づかなかったんだ、ばかだ!」と思わされました。
主人公のキャラクター設定も好きです。
口癖?がいいですよね。「俺は地上最強の男だ」
「海賊王におれはなる!」みたいな。
でも実際戦闘力最強なわけじゃなくて、特殊な能力を持つ「聖者」ですらない。(彼以外の勇者はみんな聖者)
その中であらゆる工夫を凝らして、勝利する。誰にも解決できない問題を解決する。だから最強だ、と。
確かに武力というのは何か『目的』を達成するための『手段』でしかありません。
『目的』を達成できない武力に何の意味があるでしょうか?
逆に、『目的』が達成できるなら、その『手段』は最強です。
『最強』と言ったらふつう、最強を目指すと思うので、目から鱗のスタンスでした。
そのため、自分よりも明らかに戦闘力的に強い相手が現れても、「俺は地上最強の男だ」と一切揺らがないのがかっこよく感じました。
余談ですが、アドレッドのあらゆる手練手管を使って相手を出し抜く戦い方から、彼を最大限コミカルに『なろう』的に変換したら、『このすば』の佐藤カズマになるんだろうなとも思わされました。
ただタイトルに使っただけかと思ったら、結構大きい影響を『このすば』に与えているようですね。
それにしても、最後の引きは、驚かされました。
もう一回やるんかいww
まー、さすがに方向性変わってきそうですけどね。全く同じこと2回はやらないはず。
しかし、誰なんでしょうね・・・全く分かりません。
次巻以降も楽しみです。