昨14日、新橋で所用を済ませた後、古書市をめぐる。
初日で開会直後、と言う事もあって店の人は陳列に忙しそうであった。
今回は特に探している本も無かったのであるが、一つは、カンボジアーヴェトナム旅行で仏教の
伝播ルートを調べるうち、それがシルクロード、中国から言えば西域に関心が高まり、
もう一つはその中国のウイグル自治区とモンゴル、カザフスタンの交わる辺りのロシア領に「デニソワ
洞窟」があり、
そこから見つかった骨からデニソワ人(ネアンデルタールから分かれ、ホモサピエンス
以前の原始人類)のDNAが我々日本人と中国人に受け継がれている、と知り、これが従前からあった
中央アジアの遊牧民に対する関心と合体して興味は膨らむばかりであるので、なんとなく
それに関連した本を探したのだが、残念ながら空振りに終わった。
最近では、その関心は黒海とカスピ海の辺りまで広がっていて、広げすぎの感もある。
その後折角新橋まで来たので、パナソニックの汐留ミュージアムへ。
これは、昨年1月ごろ Lumix Lx100 を購入して商品登録をしたパナソニックのメルマガに案内があった。
ジョルジュ・ブラックはピカソと共にキュビスムを始めた人。
彼のキュビスム時代の絵画は一点。
生来が触覚に優れた人であったらしく、平面の中に様々な材料を駆使して凹凸、と言うよりは
「触ってみたくなるような作品」を作り、やがては照明や壺、カフスやブローチやネックレスなどを、
古代神話に題材をとって製作した。
女性の装飾品を多数展示していたが、あまり興味は持てないので、短時間で鑑賞は終わった。
「神話を題材」と書いたが、帰宅後、オイデウスの「変身物語」からの題材なのだろうか、と
調べてみたのだがうまく関連を見つけることは出来なかった。
松下幸之助と芸術、の組み合わせはあまりピンとこなかったが、幸之助は茶の湯から伝統工芸品に
進んで蒐集したらしい。
尚同ミュージアムはルオーの作品を多数所有しているようであるが、小出しにせずたっぷりと見せて
欲しいものだ。
どうしてルオーの作品を200点余保有しているのか、も まだ私には分かっていない。