『ベルファスト改修版 製作記 #02:試練の接合部と狂気の肩ひも』
「ガレージキット制作——それは、寸分の狂いも許されない極限の戦い。
妥協という文字を捨て去った男が今、新たなる試練の渦へと飛び込む。
はたして男は、己の技術でパーツの歪みを凌駕することができるのか——!?」
はいどうも、ごんすけです。
今回はパーツの接合部処理と、パーティングラインの修正を進めていきます。
接合部処理とすき間埋め
全体を仮組みして状態を確認します。 頭部の左右、下乳、お尻のパーツ同士に目立つ隙間が発生していました。特に下乳とお尻は目立つ部分のため、しっかり埋めていきます。
隙間埋めにはシアノン(瞬間接着剤)とMr.SSP(瞬間接着パテの粉末)を混ぜ合わせたものを使用します。 通常のHG液を使うと硬化後が紫色っぽくなってしまうため、白く仕上がるシアノンを選択しました(※最新版のHG液は白くなるようですが、手持ちの道具を活用します)。以前はポリパテやエポパテを使用していましたが、硬化速度と仕上がりの色の観点からこの手法に落ち着いています。
作業手順は以下の通りです。
離型剤の塗布: パーツ同士が固着するのを防ぐため、片側のボディ面にメンタームを塗ります。塗りムラがあるとパーツ同士が接着してしまうため、隙間なく塗り広げます。
パテの調合: テープの上でシアノンと粉末を素早く混ぜ合わせます。
硬化速度が極めて早いため、作業箇所ごとに毎回新しく作ります。
盛り付けと固定: ある程度混ざった段階で手早くパーツ断面へ盛り付け、パーツ同士を強く圧着させます。硬化促進スプレーを吹きかけ、30分ほど放置します。
放置後パーツを取り外したところ、合わせ作業中に硬化が進んでしまい、接合面が少しボコボコとした仕上がりになってしまいました。見えなくなる部分のためこのまま進めますが、不十分であれば後から再度盛り直して修正します。
同様の手順で、残りの箇所を処理します。
アクリルベースの加工と軸打ち
完成品を設置する台座を用意します。 用意したのは直径100mm、厚さ4mmの円形アクリルベースです。
海外製で安価に入手できたものの、切断面が切りっぱなしの状態だったため、#120〜#10000のサンディングペーパーで研磨しました。今回は電動工具に番手ごとのアタッチメントをセットして作業を行ったため、手作業よりも大幅に効率よく処理できました。
位置決めを行った後、ボール盤を使用して垂直に穴あけを行い、脚部を固定するための軸打ちを完了させています。
中華製直径100mm厚さ4mm円形アクリルベース
研磨前&研磨後
使用した電動工具
アクリルべース穴あけ状況
脚部軸打ち状況
細小パーツの処理とブラの肩ひも作製
細かなパーツについても、ダボ等が用意されていない箇所には0.5mmの真鍮線を使って軸打ち・補強を行います。
本キット最大の難所となったのが「水着のブラの肩ひも」の作製です。説明書には簡易的に自作するよう記載されていますが、調整にかなりの工程を要しました。
1mmのプラ板を適当な形状に切り出します。
接続強度を保ちつつ失敗のリスクを減らすため、0.5mmの真鍮線で軸打ちを行います。
パーツを取り付けた後、真鍮線が露出している部分にシアノン+パテを盛り付けて形状を整えます。
この肩ひも1本の処理だけに約3時間を要することとなりましたが、無事に形になりました。
表面処理の完了とパーツ洗浄
パーティングラインの処理については、マジックスクレーパーで粗削りを行った後、電動工具で表面を整えることで手早く完了しました。全体的に抜きの精度は良好だった印象です。
仮組みで全体の収まりを確認した後、超音波洗浄機を使用してパーツ表面の削り粉や油分を洗浄しました。トレーに入れて十分に乾燥させます。
「立ちはだかる数々の罠を突破し、ついに表面処理を完遂した男。
だが、真の戦いはここから始まる。
次回、パーツに命が吹き込まれる『塗装編』——男の塗料が、静かに蠢きだす……!」
…というわけで、次回からは塗装工程に入ります。
今回はここまでです。



































