先日のブログにドラゴンボールの映画記事も載せましたが、連載終了から十七年も経って新たに映画が制作されたわけですし、聖闘士星矢も去年から【Ω】として日曜の早朝に放送されています。
ドラゴンボールだけでなく聖闘士星矢も大好きだった僕としては第一期が終了となる三月いっぱいまでは全話ではないにせよΩも見ていました。
原作を知っている者としては聖闘士とはなんたるかを知っているわけで、好きなだけにΩにはいろいろと思うことがありました。原作者である車田正美先生がストーリー構成を手掛けているわけではないので仕方ない部分もあるのかもしれませんが。。
そこでΩと同じく車田先生ではない他の漫画家である手代木史織先生が描いた聖闘士漫画である【THE LOST CANVAS 冥王神話(以下LC)】を読み直してみました。
読み終えて思うこと。
Ωをダメだししたいわけではありませんが、ΩとLCの違いは原作への愛とかリスペクトに天地の開きがあるということだと思います。
Ωも新たな聖闘士アニメとして思考錯誤しながら制作していると思いますし、いい部分ももちろんあります。オリオン座のエデンはかなりカッコいいキャラだと思いますし。しかしストーリー構成者が原作にあまり詳しくないのか突っ込みどころが満載なのです(・ω・;)
やはり新たなといっても、それが聖闘士星矢である以上、変えてはならない・・いや、ぶれてはならない聖闘士としての存在意義があります。
それは『世界に邪悪がはびこる時、数百年に一度降臨する戦いの女神アテナ。そのアテナを命をかけて守り、地上の愛と正義のためにアテナと共に悪と戦うこと』です( ̄^ ̄)
厳密にいえば地上を死と闇で覆い尽くさんとする神・冥王ハーデスとの戦いに備えてアテナは降臨するわけです。原作の少し突っ込んだ内容に触れますが、本来は双子座の黄金聖闘士であるサガの乱や、サガの双子の弟であるカノンが復活させた海皇ポセイドンとの戦いも冥王ハーデスとの聖戦前の前哨戦みたいなものです。とはいえ敵がなんであれ聖闘士がとるべき道は一つ。
地上の愛と正義のためアテナを守り、共に地上を滅ぼさんとする敵(神)と戦うことです。
ちなみにサガもカノンも最終的には前非を悔いて、双子座の黄金聖闘士としてアテナと地上のために命を賭して戦い、道を拓くわけで泣けるほど感動します。ていうか泣きます。゚(T^T)゚。
しかし聖闘士星矢の不思議なところは、本である漫画だと熱くなりますが泣けるって感じではありません。しかしアニメになるとやたら涙腺にくるんですよね(/ _ ; )声優さんやバックミュージックの影響かな?それだけアニメのレベルも高かったわけですね!アニメ特有の絵が下手な時と上手い時の差が激し過ぎるのは難点ですが・・(>人<;)
とにかく原作は聖闘士としての在り方がわかりやすくぶれないのです。Ωはそこが微妙で、きつい言い方をすれば聖闘士のことをあまりわかっていないスタッフが制作しているのかな?と思わざるをえないことが多々ありました。なんというか絶対にあやふやにされたくない聖闘士星矢の世界観があまりにも希薄なのです。(第一期の最後三話くらいはどうにか良くなっていきましたが…しかし今月からスタートしている二期はもう見なくていいかなと)
そしてどうしても残念な点があります。それは最強最高を誇るはずの黄金聖闘士達の質の低下で、これは筆舌に尽くし難かったですね・・なんでこんな奴が聖闘士の頂点に立つ黄金聖闘士なんだ!?そこまで貶めなくても・・・と落胆させられるほどに(-""""-;)あれはいくらなんでもいけません。冒涜に近いです。
それに対してLCは、描いている手代木先生がよほど聖闘士星矢のファンだということもあって、そういったぶれてはならない世界観が完璧なのです。聖闘士の頂点に位置する黄金聖闘士達の格好良さときたら原作に勝るとも劣りません!!(星座によっては原作を超える(^^;;)
しかも手代木先生は女性なので、女性でなければなかなか描くことができないような繊細な描写やストーリーでやたら泣かせてくれます(T ^ T)
芸術の創造には女性的な視点や感性ってものすご~く重要になると思うんですよ!誰かが言ってましたが少年漫画が好きでいろいろ読んで、漫画好きを謳ったとしても女性が描いた少女漫画も読んでいなければそれは半端者以外の何ものでもないと。これは真実だと思っています。男性である車田先生が生み出した聖闘士星矢に、元は少女漫画を描かれていた女性である手代木先生がLCとして新たな息吹を吹き込み可能性を拡げた!この人は天才ですね。
ちなみにLCも途中まではアニメDVD化されて見ることができ、それはそれは素晴らしい出来栄えです!!!ちなみに僕が初めてLCを知ったのは漫画からではなくアニメからなんです。アニメを制作されているところまで全部観た後に漫画本を一気に全巻買ったわけです(^^)
ていうかアニメの続き作ってくれないんですかね(T ^ T)?どうしようもないくらい最後まで作って欲しいです!!
とにかく原作者である車田正美先生をリスペクトして大切に大切に描いていることが読み手に物凄く伝わってくるのです。原作の聖闘士星矢が大好きな僕がLCには太鼓判を押すのだから間違いありません!!
もう一つLCをこれだけ推す理由はストーリーが天才的に素晴らしいだけでなく、画力がハンパなさすぎるということです(@_@)絵も注意して細かいところまで見てもらいたいのですが、もう芸術です。よくこれを週刊連載でやっていたなと・・命削ってやってたんじゃないかと思うほど凄いです。信じられません。それもやはり原作への愛が本物だからこそやれたんじゃないかなと、一ファンとしては想像しています。
誰もが知っている大人気の名作を原作者以外がリメークする場合、ただアニメの制作会社に勤めているからとかだけでなく、もう一つの立場として、その原作にとことん惚れ込んでいる本物のファンとして仕事をすべきですね。それならばLCのように素晴らしい作品ができるはずです( ̄ー☆
では最後に聖戦でアテナの聖闘士として戦い、そして散っていった黄金聖闘士達をその順に紹介!!本当は一人一人丁寧に解説したいくらいなんですが、ネタバレになる&恐ろしく長いブログになりそうなので不本意ではありますがさっといきます!
ビスケス(
)のアルバフィカ
アルバフィカの登場で魚座の聖闘士星矢ファンは救われたことでしょう!こんなに美しい容姿ですがアルバフィカは体内を流れる血まで毒に染まっています。毒薔薇を用いて戦うわけですが、その姿は原作の魚座の黄金聖闘士であるアフロディーテとは大違い・・(。-_-。)正直アフロディーテと薔薇のセットが強烈過ぎるほどかっこ悪いイメージだったのですがそれが完全に払拭されました!!ここまでビスケスの聖闘士をカッコ良く描くことができるのかと!!
アルバフィカは登場→戦い→散り際までの全てが美しいだけでなく、強く自己犠牲の男でした。アテナだけでなく、その目に映る人々や村を命を賭して守り、戦いきった姿はまさしく聖闘士の鏡!!これぞ!これこそが黄金聖闘士なんです(T ^ T)
ちなみに嫁さんは魚座なのでものすごく喜んでいました(笑)
バルゴ(
)のアスミタ
原作の乙女座の黄金聖闘士のシャカは、その穏やかで優しそうな容姿とは裏腹に凄まじい神懸かり的な強さを備えた聖闘士でしたね!十二人の黄金の中でも三本の指に入るであろう飛び抜けた力を持っていました。もはや次元が違うといいますか・・(((゜д゜;)))
アスミタもシャカ同様、真理を突き詰め慧眼で世を見つめ続けておりセブンセンシズを超えた究極の小宇宙(以下コスモ)であるエイトセンシズに達しています。LCではその絶大なコスモを直接的な戦いではないものに使い切り森羅万象へと消えていきましたが、アスミタがいなければ聖闘士はハーデス軍と対等に戦うことすらできなかったでしょう。「アテナを頼む」と消えていったアスミタ・・泣けました(T ^ T)
戦ったらシャカ同様ズバ抜けた強さだったことでしょう!!
タウラス(
)のハスガード(アルデバラン)
見たまんまの豪傑です!漢(おとこ)です!!原作でのハーデス戦はあまりにも呆気なくいつの間にかやられており(正確には冥闘士(以下スペクター)一人と刺し違え)「え!?嘘??」と驚きましたが、LCのアルデバランことハスガードは本当に強く、大きく、そして情けを知る聖闘士でした!!
死して尚、天馬星座の聖闘士(以下ペガサス)を守ろうと倒れることなく立ち続けた姿は正に侠立ち!!
キャンサー(
)のマニゴルド
魚座と同じくマニゴルドの登場で蟹座の聖闘士星矢ファンは救われたこと間違いなし!マニゴルドは驚くほど強く大活躍しました!「蟹座って本当はこんなに強いんだ(>_<)」という、いい意味での驚きでしたね!
蟹座といえば積尸気、つまり死との関わりが深い星座なわけなんですが、死と隣り合わせの恵まれない幼少期を過ごしていたマニゴルドは師(教皇)の悲願の為、共に死を司る神と対決!文句抜きでカッコ良く最高の黄金聖闘士でした!!他の聖闘士とは違う独特の性格がまた魅力的でしたね。
魚座と蟹座の黄金聖闘士は原作を遥かに超えています。
なんとまさかの教皇!現在は黄金聖闘士ではありませんが元黄金聖闘士ですし教皇も命を賭して戦います!!しかもとてつもなく壮絶に!!聖闘士の戦い方とは違ってやはり教皇らしい独自の戦い方をみせてくれるというか、、とにかく手代木先生は現役教皇の魅力と強さを最大限に発揮させてくれました!!
マニゴルドの師であり元はキャンサーの黄金聖闘士です
この二人の師弟愛と絆の強さには泣かされました・・・(/ _ ; )
)のエルシドサムライのように己を極限にまで研ぎ澄まし、その生き方を貫いた黄金聖闘士!!もうなんていうかカッコ良さNo.1だったかもしれません!武士ですもん!!
原作の山羊座の黄金聖闘士であるシュラもカッコ良かったですがエルシドは究極にヤバイです(>_<)ラストの黄金の矢を聖剣エクスカリバーで分断するシーンを初めて見た時は「( °д°)!!!!」という感じで全身に一気に鳥肌が立ちました(☆。☆)
これはLCで最も心震えたシーンの一つで、この名シーンは是非アニメでも見て欲しいです!!魂が揺さぶられます(>_<)
アクエリアス(
)のデジェル
スコーピオン(
)のカルディア
この二人の黄金聖闘士はほぼ一緒に登場し同じ使命を共にその任務完遂のために命を燃やし尽くしたので一緒に紹介します。原作でも水瓶座のカミュと蠍座のミロは絆がありましたものね。
カミュは白鳥座の青銅聖闘士である氷河の師でもあり、氷河を絶対零度に導き死んでいった男でした。アニメの声優さんの声のイメージもあってかとても男らしいイメージがありましたが、LCのデジェルはそれ+儚さをも感じるような綺麗な聖闘士でした。友との約束のため、そしてもちろんアテナのため地上のためにその命は消えていきますが、、美しかった(T_T)
原作のミロも文句のつけようのないほど、とてつもなく男らしい黄金聖闘士でしたね!前非を悔いて聖戦に参戦してきたカノンに免罪符としてスカーレッドニードルを撃ち込んでいった場面は本気で泣けます(T_T)そしてLCのカルディアも熱かった!!口も態度もどちらかといえば模範からは程遠いのですが死に様はアテナの聖闘士の模範そのもの。実はとてつもない熱い魂を持った男なんですよー!!(泣)
この二人の黄金聖闘士の散り際を読んでるのは電車の中でだったんですが、危うく人前で嗚咽しそうでした(/ω\)
それにしても黄金聖闘士一人一人にちゃんとドラマがあり一人たりとも貶められることがない。手抜きや妥協など一切なし!!全身全霊で描いてくれています!!!!
熱く強く儚く美しい・・・そんな二人でした!!
)のシジフォス射手座といえば聖闘士星矢という漫画の中で非常に重要な星座ですね!原作の射手座の黄金聖闘士であるアイオロスは幼きアテナを偽教皇(ジェミニのサガ)から守るために命を落としました。しかし彼の射手座の黄金聖衣はアテナを守る星矢をはじめとする青銅聖闘士達が究極の大ピンチになると人馬宮から彼らの元へ飛び立ち、星矢の身に装着されて共に戦うのですからね!死してなおアテナのために!!
というわけでサジタリアスのシジフォスはLCでもとても重要なキャラでした。原作ではなかったサジタリアスの戦闘シーンもあるのでこれは見ものですよ!!
アテナとの絆も特別に深かったと思います。
黄金聖闘士の中でも年長者だったシジフォスは全ての聖闘士の中でリーダー的な存在です。真に人を導くリーダーとは?慕われるリーダーとは?彼のような男のことをいうのでしょう。
仁知勇を備えた情深き最高の黄金聖闘士でした!!
ジェミニ(
)のデフテロス
ついに来ました!双子座の黄金聖闘士!!ジェミニは黄金の中でも特別な星座です。おそらくその実力は最強なのでは?原作の中では皆さんご存知の通り(?)ジェミニのサガが教皇を亡き者にして成り代わっていましたね((゚m゚;)アテナを抹殺し絶対の強者である自らが聖域(サンクチュアリ)を、地上を支配しようと企んでいたわけです。(ハーデスやポセイドンの地上侵略を阻むことができるのは己しかいないという理屈)それを本来は善であるはずのサガに囁き続け、悪を根付かせたのは双子の弟のカノン、しかしサガもカノンも正義に目覚めればこれほど強力な仲間はいません。とにかくいろんな意味でインパクト大の聖闘士です。
そんなジェミニの黄金聖闘士はLCでもインパクト大でとてつもなく魅力的な聖闘士として描かれています!!つくづく手代木先生は天才だと思わざるをえませんΣ(゚д゚lll)デフテロスは辛い過去を背負って生きてきました。ある男の影、傀儡として。
本来のジェミニの黄金聖闘士であるアスプロス
しかし彼が纏っているものはジェミニの黄金聖衣・・?いや、これは冥衣(サープリス)だ(゜д゜;)!
デフテロスは双子の兄であるこのアスプロスの影として、二番目として生きてきたわけです。幼い頃は眩しかった兄アスプロスですがいつしか・・・
銀河の星々をも砕くほどの威力をもつジェミニ最大の技・ギャラクシアンエクスプロージョンのぶつかり合い!!!!
二人が己の個をかけて戦いあった先に待っていた結末は・・!!つづく
)のレグルス戦闘の天才!最強の遺伝子を継ぐ若き獅子座の黄金聖闘士レグルス!!彼の相手は最強のスペクターであるラダマンティスです!原作では神懸かり的な強さをもったジェミニの黄金聖闘士であるカノンが道ずれにしてようやく屠ったほどの強敵です。(決着の時に聖衣をつけれていればまた別だったと思いますが)
しかし絶対に戦わねばならぬ理由がレグルスにはありました!まだ幼い彼は、神の血を心臓に受けて翼竜から神竜へと変貌を遂げたラダマンティスを超えることができるのか!?
最後に辿り着いたレグルスの世界とは・・すみません、、また泣かせてもらいます(/ _ ; )
それにしてもレグルスの戦いは度肝を抜かれることの連続でした。あまりに激しく、そして美しいほどの瞬く一閃・・この描写は神レベルです。
残ったのは兄アスプロスです!!デフテロスは兄が自らにかけていた伝説の魔拳である幻朧魔皇拳の呪縛を己の命をかけて解放しアスプロスの芯を撃ち抜きました。何故双子の兄弟がこのように争わなければならなかったのか?そこには正義であった幼き日のアスプロスの心に闇の一滴を落とした強大な黒幕がいました。しかし手代木先生、見事過ぎます。普通なら正義であり続けた弟のデフテロスに焦点が集まりそうなものですが、その後のアスプロスの在り方によって途中からデフテロスに引けを取らぬほどの感動をおぼえます!! 己の生き方を貫き通したアスプロス・・・カッコよ過ぎますよ(T_T)
双子の彼らが争い合うことはもう二度とないでしょう。
)のシオン(向って左)とライブラ(
)の童虎(右)原作で登場する聖戦を生き残った二人ですね!牡羊座のシオンは新たな教皇となりサンクチュアリの復興を、天秤座の童虎(老師)は五老峰の大滝の前に座し二百数十年後に訪れるスペクター達の復活を監視する役目を担いましたね!
この二人、どうにか生き残りはしましたがそれこそ命を掛けて戦いました!特に童虎と冥界三巨頭に匹敵する強さだったスペクターである輝火(かがほ)との戦いは凄まじいものがありました。 この輝火、冥王軍の中ではダントツに好きなキャラでしたね!
彼は死して後、自分が守る、守りたいもののために蘇ることになるでしょう。次代はアテナの聖闘士である不死鳥(フェニックス)として!!この描写とドラマは聖闘士星矢ファンならばこそ胸を貫かれるほどの感動でした(ノДT)シオンも童虎も原作から感じられる彼らの雰囲気を壊すことなく、それを活かしてしっかりと描ききってくれました!!手代木先生万歳!!もう本当に尊敬してます(>_<)
十二人の黄金聖闘士
最後の最後まで彼らは・・!!(涙)
もうね、ハンパじゃないんですよ!!聖闘士星矢世代でLC読んで熱くならない男なんていない!魂揺さぶられない男なんていない!!と本気で思ってます。僕は完全にコスモ燃え上がりました
とにかくΩ制作スタッフの方々は原作とそのアニメを徹底的に見た後に、同じように原作者以外が生み出した聖闘士星矢漫画であるLCを読むべきです。
この熱く美しく魂揺さぶる世界こそが聖闘士星矢なんですよ!!
原作を心の底からリスペクトすればこれほどの至高の芸術作品を原作者以外でも繋ぐことができる。
LCを生み出してくれた手代木先生には心の底から感謝ですm(_ _)m
おそろしく長いブログでしたが何が言いたいかというとこれだけ。
『聖闘士星矢が好きだった人は絶対にLCを読んで欲しい。これだけの作品にはなかなか巡り合えないのに聖闘士星矢ファンが読んでいないことはあまりにも勿体無さ過ぎる!!!!(もちろん聖闘士星矢を知らなくても読んでもらいたい傑作中の傑作です)』
以上です(b^-゜)


























