見てみると側弯症で全体的に背骨が歪んでおり、それが症状と関係していると以前に行ったカイロプラクティックで診断されたそうだ。
しかし臨床をしていると、(多くの先生方は当然のこととして思っているだろうが)骨格の多少の歪みなどは必ずしも症状との関連性はない。(循環器や呼吸器系に影響を及ぼすほどの過度の場合は除く)
「病院でレントゲンを撮ったらストレートネック(正常な彎曲がないこと)だからあなたは肩が凝るんですよと言われたので・・・」ということもよく聞く訴えの一つだ。
ところがあからさまな側弯症があっても特に何の問題もない健康な方もいるし、見た目的には非常に綺麗な骨格をされていても様々な愁訴に悩まされている方もいる。今までの経験上、骨格と健康の関連性は見受けられないように思う。
しかも僕自身多少の側弯症があり、ストレートネックなのだがいたって健康だ!!昔は肩凝りや頭痛に悩まされていたが今はほぼない。しかし僕の骨格の形状が改善されたわけではない。
こういった骨格の不均整が自分の症状の原因になっていると思い込んでいる方は非常に多く、そのような方に「何も関係ないですよ(^^)」と伝えると 「えっ!そうなんですか!?」と本当に驚かれる。それだけ自分の均整から逸れた骨格が症状の原因と思い込んで生きてこられたのだ。
で、実際に必要なタイミングで施術をしていけば骨格が絵に書いたように真っ直ぐにならなくとも、多くの場合はちゃんと良くなっていくのだ。
正確に均整なものなど自然界には存在しない。均整なものを作り出せるのは人間だけだ。しかしその人間の体も紛れもない自然の一部であって、完全に左右対称な均整の取れた人間などは存在しない。
そこらに生えている木や花も、太陽の方向や周りの環境によって生える形や方向なども変わってくる。人間の体もそれと同じで多少の不均整は、それがその人にとってはベストな骨格ということが多い。その人にとってのベストな骨格というのは絶対に他者ではわからない。わかるのはその人自身の身体だけだ。
カイロプラクティックは骨格を真っ直ぐにするもののようなイメージを持たれている方も多いと思うがそれは誤解だ。
脳からの神経伝達妨害を体が自ら取り除けるようにアジャストという手法できっかけを与え、その人自身に元から備わっている能力を滞りなく発揮できるようお手伝いをすることがカイロプラクティックの目的なのだ。
その結果骨格というものも時間の経過とともにその人にとってのベストな形に落ち着いてくる。
体の答えは外にではなく、常に内にある。
僕のレントゲン写真。側弯があっても腰痛はありません(^^)
