カウンセラーなろうとして、カウンセリングの勉強はしたけれど・・・
カウンセラー認定証は手にしたものの、
それでいったいどうしたら、お客様って呼べるんだっけ?
と途方に暮れる人、多いみたいですね。
これは、ある駆け出しカウンセラー、いや、正確には、カウンセラーとしてこれから駆け出そうとしている女性のお話です。
彼女は41歳、長年会社員をして来ました。
子育ても必死に、仕事との両立を図って来ましたが、ある時いよいよ限界を感じて、自分と子供、両方にとってのより良い環境を手に入れるために、働き方を変える決心をしました。
第二の職業にカウンセラーを選んだ彼女は、約1年の間にふたつの学校を掛け持ちして、独立開業するに足りるだけのカウンセリング技術を学ぶことにしました。
やがて半年が経った頃、半年後に迫った学校卒業を前に、彼女は自分の開業について改めて考えました。
・開業って具体的に何をすればいいんだろう?
・卒業する頃には、私の技術は人様にお金を頂くに値するものになっているだろうか?
・仕事場はどうしようか?
・そもそもお客様ってどこからどのように現れるのだろう?
etc.
働き方を変えよう
↓
カウンセラーになろう
↓
カウンセリング学校に入ろう
↓
そしてカウンセラーとして開業しよう
と決めた彼女でしたが、
このように具体的な問いをもったのは、実はこの時が初めてでした。
まあつまり、「漠然としていた」のです。
自分が目標として定めた開業の時期が、あと半年と迫ったこの時になり、初めて現実的な視点から、ごく当たり前の疑問を自分に問い掛けた時、彼女は大変なことに気づいてしまいました。
彼女はこう思ったそうです。
「ふたつのカウンセリング学校で、カウンセリングの基礎的な、人の話を職業的に聴く最低限の技術は身につくだろう。」
「しかしその上で、私には実務経験が何もない。よって、『○○のご相談ならお任せください!』というような得意あるいは専門分野がわからない。」
「ただ話を聴く技術を持っているだけの、得意・専門分野もない、駆け出しカウンセラーの私を、お客様が選ぶ理由が何かあるだろうか?」
そして彼女の答えはこうでした。
「いや、ないな。星の数ほどいるカウンセラーの中で、私がお客様に選んでもらえる理由は特にない。」
この答えは、自分自身の内側からの回答でありながら、彼女にとっては衝撃的でした。
そして彼女は次の瞬間、こう思ったそうです。
「いや!それじゃ困る!お客様に来て頂けなければ、私はカウンセラーとしての経験を積むことが出来ない。いくら練習したって、実際のお客様の問題解決に携わらなければ、私の得意や専門分野も見定めることは出来ない。」
そこで彼女はこう考えました。
「じゃあ、半年後の私、つまりプロとしての経験ゼロ・さしたる得意分野や専門分野定まらないままの私で、お客様に来て頂ける方法を見つけよう。」
じゃあ、そんな私がお役に立てるお客様って誰だろう?
一体私のお客様はどんな人?
そう考えた時、真っ先に思い浮かんだのは、当然ながら重篤な悩みを抱えた人ではありませんでした。
精神病理を踏まえたカウンセリング技術は学校で学んでも、経験ゼロでいきなり対処出来るは自信は到底なかったのです。
だとすると・・・
「私が当面やりたいのは、健常な方のストレスケアだ。」
と彼女は思いました。
現代はストレス社会。
自分もそうだったように、仕事と育児の両立でストレスを抱える女性も多い。
お母さんのストレスが軽減すれば、子供も自動的に楽になる・
しかしここにも大きな問題を見つけてしまいました。
通常、軽いストレス程度で人はわざわざカウンセリングを受けには来ない。
かつての私がそうだったように。
自分がストレスフルであることにすら気づいていない人に、どうしたらカウンセリングの存在や、未病の段階でのストレスケアの重要性を知ってもらえるのか?
彼女はいきなり、難題にぶつかってしまったかのように見えました。
その時彼女にひとつのアイディアが浮かんだといいます。
「何か、道具があったらいいのでないか?目に見えない心を扱うカウンセリングが、もう少しわかりやすくなるような何か道具が。カウンセラー側だけじゃなく、カウンセリングを受けるお客様にとってわかりやすい何か。」
そして彼女はネットを検索します。
「カウンセリング ツール」のキーワードで。
まず最初に見つけたのはアート。
確かに、アートセラピーってある。
だけど私がやりたいのは対話型カウンセリング。絵を描きながらじゃ話せない。違う。
やがて探し当てたのはカード。
可愛らしい絵柄の描かれたカードを見せながら、話を聞かせてもらうと・・・
不思議なほど、話が核心に短時間でたどり着いてゆくのです。
これだ!
と彼女は直感で確信しました。
実際使ってみると、
お客様も、なぜだか自ら自然に気づいたり、、納得したり。
「私が自分で引いたカードだから、きっとそうなんですね」
と、少々受け入れがたいことも受け入れてゆく。
時にひとりでにはらはらと涙を流し、答えを自ら受け取ってゆく。
そんな確かな手応えがいきなり感じられたカードでした。
そしとその可愛らしいカードの見た目に誘われて、
「何?これ」
「見たことない」
「やってみたい」
とたくさんのお客様が、やって来ました。
こうして駆け出しカウンセラーの彼女は、たくさんのお客様にカウンセリングをさせて頂く機会を得て、3年、5年と歳月が過ぎてゆきました。
目の前にいるお客様の問題解決に全力で取り組みながら、都度必要に迫られながら、様々な心理療法の学びも重ねて行った彼女は、やがて得意・専門分野を見つけました。
そして今では、軽度ストレスケアから重篤な悩みを抱える方まで、様々なお客様の悩みに立ち会い、心理療法家としての実践を続けています。
彼女は思います。
今の自分があるのは、10年前のあの日、
「駆け出しの自分がお客様に選ばれる理由など見いだせない」
と客観的に思った時に、
「それでも、私は今の私のままで一歩踏み出し、お客様と出会うんだ」
と決めたこと。
その決心が、心理カウンセリングの強力なツールとなるカードに出会わせてくれた。
そしてカードが、たくさんのお客様に出会わせてくれた。
そのおかげなんだと。
彼女は思っています。
この彼女、何を隠そう私です
私は、心底思います。
経験がないから、
自信がないから、
とお客様と出会うことを、
自分の技術を世の中に披露することを躊躇っている、
それは絶対にもったいない。
あなたを待っている人がきっといる。
あなたの手助けを必要としている人が必ずいる。
だから早く、一歩踏み出してほしい。
そうしないと、会えないから。
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今日も最後までお読みくださってありがとうございました。
