早く産卵されたものの中からは前蛹になるものもあらわれた。今の所、病死個体は見ていない。


最後の2袋を゙除きすべて小分けが完了、袋8については多分近日中に小分けが必要となるが、袋9の小分けは不要だろう。その数が確定しない限り総数は確定しないが、恐らく残りは15から20の゙間だと思う。僅かに200に届かなかったと思われる。


以下、読者の゙方々にとってはただの数字の゙羅列、つまらないこと甚だしいとは思うが、本人にとって重要なものであり、忘備録として残したいので、お許し願いたい。


以下の゙記録における「袋番号」は、日付とは一致していない。雨が降り、今日は産卵しないだろうと考えて産卵させなかった日は入っていないし、ハマセンダンやカラスザンショウでの産卵を試した日も入っていない。結果としてキハダ以外では産卵しなかった。


採卵した日はすべて一日一袋かというと、それも違う場所がある。まず、採卵開始の゙日は1卵しか産卵しなかったので、翌日と合わせて一袋にした。最後の2袋については、産卵数が減ってきたため、一つの袋を2日以上にわたって使った。1日一袋なのは袋番号2〜7である。


個体数はあくまでも確認できた幼虫の゙数であって、未受精卵や若齢幼虫の゙時点で死亡した幼虫の゙数は入っていない。また、作業ミスで行方不明にしてしまった数の合計数2、すなわちベランダの゙苗木の゙葉に付けて経過観察しようとしたが付け方が甘く、夜間の強風で吹き飛んで見つからなくなった1卵と、作業の途中でうっかり落下させ、探せずに結局諦めた幼虫1頭は入れていない(ごめんなさいね)。孵化して実際に幼虫として育ったことが確認できた数であるから、産卵数は多分200、ないしそれを超えているだろう。


袋番号 幼虫数

 1              8

    2              31

    3               69 

    4               2

    5               26

    6              21

    7              15

    8    不明(15程度?)

    9    不明(5未満?)

(合計)173+アルファ(190程度?)


単純な数の羅列ではあるが、本人にとっては感慨深い。

まず袋番号1の中の1卵はハンドペアリングを゙実施した当日夕方に産卵したものである。翌日の産卵数はもう少し多かった気がしたが、この時はかなり丁寧に見たから、こんなものだったかも知れない。

袋番号2の翌日はハマセンダンを試し、産卵しなかったために二度目の交尾をさせた。その結果が袋番号3の69卵である。


69卵の翌日、袋4のの2卵は少なすぎる。前日大量に産卵した反動とも考えられるが、本当に2卵だったら、そもそも私が気付かず、産んでいないと判断する可能性が高い。その場合、袋は翌日分に回すだろう。ダイソーの゙百円の゙洗濯ネットとは言え、無駄遣いはしない。2卵だけのために使うことはない。


とは言え。この日に産卵数が少なかったのは事実で、この後カラスザンショウを試し、3度目の交尾を行った。


この日の産卵数はもう少し多かったが、大半は無精卵で、受精卵が2卵だけだった可能性も考えられる。だとしたら三度目の交尾はベストタイミングであり、5番から8番である程度産卵数が伸びた原因には、この交尾の効果もあっただろう。


最後の袋てある袋9は一番苦労した。

6月に入った後であり、その時点でもほとんど翅がなくなった成虫は活発に動いていたため、袋を一回り小さくしたり゙、悪戦苦闘した。雄がまだ生きていたら。確実にもう一度交尾させていただろう。しかし、実際は何をやってももう無理、限界だったと思う。


今回は初めて採集した未交尾雌と言うことで、限界を見たいと考え、可能な限り採卵させた。やれることはやった。あんなにお腹が小さかったのに、雌もよく頑張った。

この結果からは、通常200卵以上産卵可能とは考えられるが、それはしつこいほど餌を与えられ、必要なタイミングで繰り返し交尾させられ、しかも食樹に袋掛けされた場合である。自然界ではその半分、100卵程度と見て良いのではあるまいか?

8月になったら、息子や娘を10頭か20頭とか、故郷に戻してやろう。あの雌雄の子孫は来春以降も現地で飛び回っている筈だ。ミスで死なせた2頭の゙ことは。それで許して貰おうか。