今日は富士川ギフチョウが羽化した。写真の個体は最初に羽化した雌、また雌からかよ、と思ったが、その後雄も3頭羽化して一安心。愛好家から譲ってもらったもので、あまり素性はよく分からないが、現在では採集禁止となっている富士川南部の個体を累代飼育していたものらしい。




丹沢と富士川は全体的によく似ているが、富士川の゙方が大型で派手な印象、後翅の赤紋が大きく、赤紋の゙内側の゙色が薄く、ピンク色になる。しかも、わずかに赤上がり的な赤斑が見られることが多い。黄色は薄く、白に近い。黒や赤と白に近い黄色のコントラストが大きなギフチョウである。当時は浜石岳の゙印象が強かったせいか、「富士川の゙ギフチョウ」でなく、「静岡の゙ギフチョウ」と呼んでいた。実際に採集に行ったのは山梨県であったが、山梨と言うと櫛形山、甘利山など、ヒメギフチョウの゙印象が強かったこともあったのかも知れない。
この後丹沢産の゙雌2頭と、富士川産の゙雌1頭が羽化してくれれば、2頭ずつの゙累代飼育ができる。今週中にも羽化するだろう。

富士川周辺は私が高校生の゙頃の思い出のギフチョウだ。当時は浜石岳でほとんど採集できなくなり、丹沢もほとんど採れなくなり、後から石砂山にいることが見つかった時代である。春は富沢町や南部町に採集に行った。勿論、当時は採集規制はどこもなかった。

今年は翅が伸びないとか、Oリングが出るような個体は出ておらず、交尾もさせやすい。次回はギフチョウの゙交尾写真を゙お見せできると思う。