今春屋久島でミヤマカラスアゲハの採集を試みたが、失敗に終わった。この事自体は大変残念ではあるが、ある程度予想の範囲内のことではあり、仮に失敗に終わったらこの材料を使って試みようと考えて入手していたものがあった。名古屋に近い、猿投山で採集した雌から得たという、ミヤマカラスアゲハの蛹2個である。

雌雄1個ずつという話で、半信半疑ではあったのだが、幸い4月末頃に本当に雌雄1頭ずつが羽化した。


最初に羽化した雄




少し遅れて羽化した雌



普通の斑紋、まぁまぁ綺麗といったところか。
雌の羽化翌日、無事交尾成立。


雌雄ともにあまり強靱な感じではなく、交尾、そして産卵にはかなり手間取ったが、5月初旬までに何とか50卵弱を得ることができた。

一部は観察レポ 


で取り上げて頂いたので、ご覧になった方もいらっしゃると思う。その他、動画などには取り上げられていないが、昆虫関係の、あるユーチューバーの手元でも飼育されている。
手元に残したものの生育は順調で、少しずつ蛹になっている。下の通り。



次回はこの材料を使って何がしたいのか、その辺の話を書こうと思う。