最近は全く更新していないのに、急にアクセス数が伸びている。この原因はほぼ間違いなく、コヒョウモンモドキが種の保存法に指定されることが決まったことだろう。1月11日施行だそうだ。勿論、手元にいる幼虫達は指定される前に、産地としては知られていない某スキー場のゲレンデから採集してきた雌が産んだ卵から育ったものなので、飼育して標本にするとか、累代飼育を試みることには何の制限も受けない。唯一の問題は、売買や譲渡に制限が生じるため、保護活動や生態の研究のために役立てたいという方に一部譲渡することが難しくなることである。詳細な飼育記録などを残すことが可能であることは不幸中の幸いである。



コヒョウモンモドキは、30年、40年前はどこの高原にもいくらでも群れなしていた蝶である。その環境を回復できればコヒョウモンモドキ復活の可能性が出るのだが、今までのやり方から見て、恐らく環境省は種の保存法指定をきっかけに、それとは全く逆行する方策を取るだろう。その意味で今回の指定は、コヒョウモンモドキに対する死刑宣告に近い。多分現在知られている産地、特に観光地としても有名な高原の殆どは、これをきっかけに絶滅の道を辿る。そして、生き残る可能性があるのは、以下の3つの属性の場所だけである。


1.スキー場のゲレンデ

2.ゴルフ場の中の草地

3.自衛隊演習場の中の草地


そのように考える理由については次回以降触れる。