幼虫達はほとんど動かない。「観察レポ」に小さく縮まった感じの幼虫の写真が載っているけど、うちの幼虫達も多分こういう感じで眠っているんだと思う。
日の長さとか温度とか、そういう外部環境とは一切関係なく、ある程度成長すると自動的に活動を停止し、休眠に入ると言うプログラムのようだ。実に無駄がないと言うか、年1化と割りきったやり方である。
ただ、完全に眠って動かなくなっているのではなく、少しは動いているようで、時々はかなり活発な動きも起こる。この動きを私は「反乱軍の蜂起」と呼んでいる。
昨日は今まで静かだった左側のプランターから火の手が上がり、相当な数の個体が容器の縁や袋の内表面を動き回っていた。戻してもまた上がってくる個体はいるようで、正確な数は分からないが、多分多くても50個体程度。プランターの中にいる幼虫の4分の1から5分の1程度だと思う。これが全体で起こると、皆いなくなると言う現象も起こるのだろう。
反乱の起こる理由はやはり餌不足などの局所的な環境悪化のようだ。確認していないが、多分プランターの中には複数の幼虫集団、コロニーが存在し、今回はその中の1つのコロニーを構成する個体が一斉蜂起した感じだと思う。
反乱の鎮圧は難しくない。しばらく放置すると放浪していた個体がいつの間にか集団に戻っていくこともあるようだが、幼虫を摘まんで、おとなしくしている幼虫の集団がある場所に置くと、大抵幼虫の姿が見えなくなる。おとなしくしている集団の中に入っておとなしくなるのだと思う。特に、すべての幼虫がおとなしくしている方のプランターに移すと、ほぼ確実にもう上がって来なくなる。フェロモンのような化学物質の関与を疑わせる行動だ。
こういう、動き回るような行動が起こると言うことは、幼虫にとっては決して良い状態ではないと言うことだと思う。とはいえ、たまに動いてくれるとほっとする。ああ、生きているんだなと思うし、水やり以外にやることができる。