8月1日


いよいよ月も代わり8月になった。7月30日に雌が羽化した後、今日までに予想通り2頭の雄が羽化し、現在2雄1雌羽化。残る2個の蛹はやはり雌のようだ。


この期間は日中出掛けなくてはならず、朝からずっと家にいて様子を見ることはできない。しかし、夕方の帰宅は遅くない。


帰宅して3頭に餌を与えた。一昨日羽化した雌と昨日羽化した雄、この2頭は左側の容器に入れてあるが、良く飲んだ。餌やりの時に雌の交尾孔を見た。


変わったと言えば変わった。ただ、それが交尾したことによる変化とは確信できない。雄はまだ羽化翌日、さすがにまだではあるまいか。とはいえ、これら2頭には翅の破損も見られ、日中活発に動いたようだ。

もう1頭は今朝羽化したばかりの、右側に入れてある雄。羽化当日のせいか、餌飲みはあまり良くない。こちらは明日以降羽化する雌と交尾できるかどうかだな。


成虫達に餌を与えて容器に戻した。しばらくはじっとしていたが、やがて左の容器の中の雄が活発に動き出した。時折雌に近づく。雄が翅に触れるような動きをすると、雌は腹を上げる交尾拒否行動をとる。


えっ、交尾拒否しちゃうわけ?なんで?もしかして…。


午前中は見ていない。もしかしたら、もう交尾したのであろうか?それとも、未交尾個体でも、一旦は交尾を拒否してみせるのだろうか?いや、交尾が刺激になってこの行動をとるようになると聞いたことがある。未交尾雌は交尾拒否行動をしないはずだ。


雄が羽化翌日に交尾?いやいや、不可能とは言い切れない。今春羽化したギフチョウの中には羽化日にすぐ交尾した個体もいた。


雌になると思われる蛹は、あと2個ある。この雌は、腹端の状態も少し変化していた。交尾した可能性に賭けて、ギョボクに付けた袋の中に入れよう。


右の容器に入っている蛹のうちの1個を左に移し、この雌はギョボクの袋に入れた。

これで2つの容器のそれぞれに1頭の雄と、雌になると思われる蛹1個が入っている。


さて、明日はどうなるか?

雌は産卵しているだろうか?そして2つの蛹は羽化しているだろうか?羽化していたとして交尾も済んでいるだろうか?帰宅が楽しみ。ちょっとした山場である。


思っていたよりも展開が早い。屋久島に行くまで、まだ1ヶ月近くある。それまで成虫が生きているかどうかはかなり問題。もしも成虫がもう死んでいたら、エバには、子供でなく孫の帰還、成長した幼虫を持っていくので勘弁してもらおうか。


こういうのを捕らぬ狸の皮算用と言う。