葬式は要らない 島田裕己 幻冬舎新書157 2010130日発行

 

 

 

1.葬式費用は高すぎる

葬式費用 1990年代前半頃(墓は含まない)

日本

231万円

アメリカ

44万円

韓国

37万円

ドイツ

20万円

イギリス

12万円

 

全国平均(2007年)

葬儀一式

142万円

飲食接待

40万円

お布施・心付け

54万円

 

2.死亡手続き

・死亡 → 医師の死亡診断書 → 役所へ死亡届 → 火葬許可証を貰う

 

 

3.遺体の処置(墓地・埋葬等に関する法律第1条)

①死亡後24時間経たなければ埋葬も火葬も行ってはならない。

②火葬は火葬場以外で行ってはならない。

③埋葬は墓地以外で行ってはならない。

 

 

4.散骨

・死者 → 病院から火葬場へ → 焼いた遺骨を(海とか山とかへ)散骨

・初めての散骨例;199110月相模湾の洋上で散骨

・法務省刑事局見解;「遺骨の損壊・遺棄を禁じる刑法190条の規定は社会習俗としての宗教的感情などを保護する目的だから葬送のための祭祀で節度をもって行われる限り問題はない」

・厚生省の立場表明;「散骨のような葬送の方法については規定しておらず法の対象外で、禁じているわけではない」

・これ以降の例;1200回以上、2000人以上の散骨があった。

 

5.葬式は不要か(法的な規定は無いが行われる事がほとんど)

・密葬(親族のみ)・・・家族葬(少人数の身内)・・・告別式(友人知人など)

・葬式が行われる理由

 ①故人と関係があった人達には死者とのけじめがつかない。

 ②生きていた人が死亡し、失われた出来事を何らかの形で確認したい。

 ③自宅に伺って焼香したいと申し出る人が多いと面倒である。

 

6.直葬(ちょくそう)とは?

2007年頃から普及。

30万円以下で可能。

・寿命が延び大往生が増えたことで同じく高齢の身内に告知を遠慮した。

・病院で死亡 → 遺体を寝台車に乗せ自宅または葬儀場所へ安置 → 納棺 →近親者で通夜 → 翌日に霊柩車で火葬場へ出棺 → 近親者だけで故人に別れを告げる(会葬者は呼ばない)→ 遺体を荼毘にふす(僧侶に読経をいらいしてもしなくてもよい)→ 収骨・骨上げ → 完了(精進落としの食事会はしてもしなくてもよい)

 

7.家族葬

1990年代から一般に普及

・近親者だけで行う規模の小さな葬式全般。

・故人ゆかりの人たちには告知しないかまたは会葬不要と告げる。

 

8.墓の無縁化と永代供養

・「家の墓」が核家族化で跡継ぎのない無縁墓に。

・サラリーマン化で後継者の存在を前提としない供養の方法が求められ、33回忌を限りとする永代供養の形態ができた。

 

9.創価学会の友人葬

・日蓮正宗と対立して1990年代に決別し、僧侶を呼ばない友人葬を考案した。

・同じ信仰をもつ会員が彼らの信奉する法華経を読経し「南無妙法蓮華経」の題目を唱える。

 

10.樹木葬・宇宙葬・手元供養(無宗教式の葬式)

・特定の寺と檀家関係を結んでいなければ僧侶を呼ぶ必要もなく、戒名料やお布施、墓は不要で安価である。