魅力ある相撲漫画(コミック)の中で、友情・努力・勝利が揃っていない。
でも何度で読みなしたくなる。
それが、「のたり松太郎」と「バチバチ_バチバチBURST_鮫島、最後の十五日」である。
相反する漫画である。
「のたり松太郎」の主人公は、バカでわがままで、ただ生まれ持った能力(体力)だけで相撲をしている。
作品名の通り、悪い意味で、のたり=のどかにゆったりに、何も考えずに生きている。
そんな普通の人なら持ち得ない能力のみで、バカで自由な軽い人生を送りたいと思わせる。
反面、「バチバチ バチバチBURST 鮫島、最後の十五日」の主人公は、大切な人への感謝の気持ちと、相撲への愛情が重すぎる。
作品名の通り、バチバチ=対立、闘争心もすごい。
迷いなく、重い愛情と感謝の気持ちだけで、一生生きていきたいと思わせる。
普通の人なら、気持ちだけで生きていけない。
あえて、友情・努力・勝利を揃えないところが、これらの漫画の魅力と言える。