さて、先日のトリオ鉄ちゃんの途中で立ち寄った「松尾寺駅」で、
その地の長老(駅長を兼任)に、日本板硝子舞鶴事業所専用線のお話を伺いました・・・。
改札口の柵も残る、趣ある駅の中で・・・・・・・・・
「よく、こんな辺鄙なところにお越しになりましたな・・・、
まあ、昔の繁栄の痕が、少しは残っておるゆえ、
ゆっくり見てゆかれるが良い・・・・・・。」
「まずは、そこの階段を上って、線路のあるとこまで行かれよ・・・。」
「今はのう、このように1本の線路と、その上に何やら電気を取るための線があるだけじゃが、
20年と少し前には何本もの線路があって、いろいろな貨物車がひしめき合っておったのじゃ。」
「もう、ほんの少ししか、その頃の面影はないのじゃが、
折角じゃから、ちょっと昔の話をお聞かせしようかな・・・・・・。」
「まずは、昔の路線を、今の衛星写真とやらの上でなぞってみたんじゃ・・・。」
「元はなぁ、工場近くまで敷かれていた、旧第三海軍火薬廠鉄道側線じゃった線路を利用してな、
工場内に引込線を敷いて増大するガラスの需要に応えて行ったんじゃ・・・。」
「松尾寺を出た専用線はのう、車道と並走する隧道(トンネル)をくぐって、
朝来(あさご)の町の方へ行くのじゃ。」
「途中の廃線跡は、遊歩道として、かなりの距離が残っておるゆえ、
ゆっくり歩いてみるのも良いかも知れんな。」
「途中の橋の両側の橋台は鉄道時代の物もあるようじゃよ。」
「工場は、今でも1号地と2号地に分かれておってな、
2号地の中は基本的な南北の路線が走っておって、数多くの引き込み線があったようじゃ。」
1号地に入ってからは、また何本かの線路に分かれていたようじゃ。」
「昔の路線図がこれじゃよ・・・。」
「工場内は、何本もの線路が敷かれていたんじゃな・・・。」
「ここからはな・・・、ストリート・ビューとか言う便利な物を使って廃線跡をお見せしようか・・・。」
「じゃが、このストリート・ビューちゅうヤツは、なかなか田舎道には入ってくれんのでな、
線路と車道が並走する隧道は見ることが出来んのじゃ・・・。」
「この道の先にその隧道がある。
そして林の下の築堤に、遊歩道として廃線跡が残っておるのじゃ。」 府道772号線・安岡付近
「まだ772号線の東側に廃線跡があるんじゃが、
この下の辺りで府道の西側になるんじゃ。まあ、府道は後から出来たもんじゃからな。」
「しばらくは1本線で府道の横の遊歩道となっておる廃線跡じゃ。」
「北線と南線に分かれた線路の南線は、朝来西町の団地の中を通り、工場に入るんじゃが、
北線は、工場の北壁沿いを走っていくんじゃ。」
「線路は工場のフェンス沿いを走っておったんじゃ。
「今は、駐車場となっておる、2号地の西側じゃが、
「この門がな、2号地からの出口じゃ。」
「そして府道21号線を通り、1号地に入っていくのじゃ。」
「1号地に入った線路はまた何本かに分かれていたようじゃ。」
「そうそう、肝心なことを忘れておったのう!!!
松尾寺から工場まで、本線ではこんな機関車が貨車を牽いていたようじゃ。」
「これは向日町に居ったものじゃが、
セミセンターキャブのD型40tで、キャブの横には、日通舞鶴支店と書いてあったな・・・。」
「工場内には、もっと小さな機関車が沢山居たと思うが、そこまでは覚えておらん・・・・・・。
お好きな方は、調べてみてくだされ・・・・・・。」
わしは疲れたので寝るとしよう・・・、また遊びに来られたら、一声かけてくだされ・・・・・・。」
「残りの道中、気を付けてな・・・・・・。 ZZZzzz・・・。」
という、ありがたい、長老のお話でした・・・・・・。
昔の画質の悪いビデオの中に、小浜線を走るDE10の重連の貨物が映ってました。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=ZacERYZdXMI
でどうぞ。