先日、某SNSで「東京35区」なる言葉を知りまして。
気になって調べてみたら、徳川幕府時代の大江戸と、現在の東京23区を繋いでいるような、不思議な地名を表示した地図でした。
あまりにも面白かったので、勢いあまって自分用にリデザインしちゃいましたw
東京35区は、昭和7年(1932年)から昭和22年(1947年)までの、15年間だけ存在した区割りなんだそう。
新旧の関係などについては、以下の表にまとめた通り。
東京23区(新) | 東京35区(旧) | 名称の由来・備考 |
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中央区 | 日本橋区 | 東京市の中心に位置することから。 |
京橋区 | ||
千代田区 | 神田区 | 「千代田の城(江戸城)」にちなむ。 |
麹町区 | ||
港区 | 赤坂区 | 港町を有することから。 |
麻布区 | ||
芝区 | ||
新宿区 | 淀橋区 | 「新宿駅」からネーミング。 |
牛込区 | ||
四谷区 | ||
文京区 | 小石川区 | 文豪・文化人が多く居住していたことにちなむ。 |
本郷区 | ||
台東区 | 浅草区 | 「上野台」の東側なので「台東区」。 |
下谷区 | ||
墨田区 | 本所区 | 隅田川堤防の通称「墨堤」から「墨田区」。 |
向島区 | ||
江東区 | 城東区 | 「隅田川」の東側なので「江東区」。 |
深川区 | ||
品川区 | 品川区 | 旧「品川区」をそのまま使用。 |
荏原区 | ||
大田区 | 大森区 | 「大森区」と「蒲田区」を合わせて「大田区」とする。 |
蒲田区 | ||
目黒区 | 目黒区 | 新旧同じ |
世田谷区 | 世田谷区 | 新旧同じ |
渋谷区 | 渋谷区 | 新旧同じ |
中野区 | 中野区 | 新旧同じ |
杉並区 | 杉並区 | 新旧同じ |
練馬区 | 板橋区 | 旧「板橋区」を分割して「練馬区」ができる。 |
板橋区 | ||
豊島区 | 豊島区 | 新旧同じ |
北区 | 王子区 | 東京市の北部に位置することから。 |
滝野川区 | ||
荒川区 | 荒川区 | 新旧同じ |
足立区 | 足立区 | 新旧同じ |
葛飾区 | 葛飾区 | 新旧同じ |
江戸川区 | 江戸川区 | 新旧同じ |
これを見ていて思うのは、時代劇や歴史なんかで地名が出た時は、「東京35区」の方が「東京23区」よりも、ぱっとイメージが湧くことが多そうだなぁ…ということ。
『鬼平犯科帳』で、鬼平が若かった頃に憧れ、嫁に行くために別れた女性が、何年か後に盗賊になって現れ再会するという「本所・桜屋敷」の本所は、今だと「墨田区」なんだな…とか。
『剣客商売』で、秋山小兵衛が隠居の庵を結んだ「向島の鐘ヶ淵」が、今だとこれまた「墨田区」だな…とか。
長谷川平蔵が「本所の銕」と呼ばれて悪さをしていた頃、暴れまわっていた拠点の「深川」は、今だと「江東区」か…とか。
「本郷」と言えば東大生が弥生町で土器を見つけて、そこから「弥生時代」の由来になった…あそこは「文京区」だったのか…とか。
「小石川養生所」があった小石川も、今だと「文京区」か…とか。
「牛込」といえば、幕末の新選組・近藤勇が開いていた「試衛館」があったところ…あそこ「新宿区」なのか…とか。
そういえば、沖田総司が亡くなった「四谷千駄ヶ谷」は「新宿区」で、試衛館に近そうだね…とか。
木村忠吾のあだ名「うさ忠」の由来になった「うさぎ饅頭」を売っていた「芝の和菓子屋さん」、今でいうと「港区」にあったんだね…とか。
「台東区」の「下谷」は、『鬼平』『剣客商売』の原作者・池波正太郎が役所勤めしていた所だな…「浅草」に近いな…とか(これは歴史ではないか)
あと、ヨドバシカメラの由来「淀橋区」は「新宿区」にあるというのも一目瞭然。
とまぁ、こんなかんじで、「東京35区」が呼び起こす地名は、歴史や時代劇の江戸風情に心が通いやすいなぁ…となって、ちょいとどころでなく感動したのでブログネタにしてみましたw
今の東京の地理に詳しくなれば、それで済む話ではあるんですけど…。
なんせ、新潟に住んで新潟に勤めていると、いくら新幹線でひとっ飛びに行けるとはいえ、東京には数えるほどしか行ってないからな…。
※この記事の内容も、地名でひらめいて条件反射しているだけなので、正確でない場合が多いかも。ご利用の際はご注意ください(ご利用?)