大河ドラマ「平清盛」、第34話「白河院の伝言」見ました。


大体ね。

主人公が重病でうなされると来たら、「回想を利用した総集編」と相場は決まっているわけですよ。

OP見ても「(回想)」って人、多かったしね。

ところが!

総集編でありながら、エピソード0でもあり。

というか、「総集編」「エピソード0」なんてレベルじゃない内容の濃さ!

このすごさに驚いた・・・・という感じになりました。


というわけで、今週の見所だと思ったところを列挙していきたいと思いますw


■ワルワル会議w

「清盛倒れる!」の話が、滝口の武士(だよね?)たちの間でももちきり。

たまたま小耳に挟んだ摂関家兄弟が、「これこれ、仕事をしなさい」と小気味よく諭した後、ギン!と不機嫌な顔にw

頼長さまにはおよびませんけど、基房は本当にいい味出してるよなーw

この後、八条院暲子内親王さまと以仁王とが加わって、祝宴でも挙げそうな雰囲気になっていました。

八条院さま、もはや反平家の急先鋒です。黒いw
いい子ちゃんいい子ちゃんしてなくていいかんじ。

そして、以仁王の笑顔がなんとも・・・・何なんですかって問い詰めたい。



■揺れる平家

うなされる清盛。それを介護する盛国。

看病したいんだよね!
他の誰にもさせたくないんだよね!
盛国の女房さが、なんという萌えポイントw

「困ったときの宋の薬と兎丸のパシリ」もあって、深刻なシーンなのに失笑してしまった(^^;


そして、時忠が宗盛に囁きます。

「もし清盛が亡くなったら、お前が棟梁になれ。それが道理だ」と。

時忠、お前ってヤツは本当に、やる気なのか・・・・w

そして、この会話を重盛に聞かれるという。
それでも悪びれる様子が全くないというw

正妻の子に、正妻の子ではない兄を追い落とせ!と囁く。

時忠=忠正おじさん宗盛=家盛、っていう構図になるのですが、先の展開を考えると成り立たない・・・・しかし似てるなぁ。

そういえば、家盛のことも夢で見てほしかったなぁ。


このシーンに前後して、藤原成親と西光が話すシーンがありました。

成親「なんのために重盛さまに妹を嫁がせたのか分からなくなりますっ!」

これ「成親は重盛を守れるか?」という展開を、期待してもいい?ねぇ、期待してもいい?

え、誰から守るかって?

もちろん、そこのチョイ悪ですよw


■エピソード0

夢かうつつか。清盛の視界は50年の歳月を遡って、生みの母・舞子と実の父・白河院の双六対局シーンを映し出します。

仲睦まじく対局に興じる二人。
まさか、後に殺す側・殺される側に別れるとはね・・・・。

その原因が、璋子が病に倒れたことだったと言うのは衝撃。
陰陽師に占わせたら、「王家をあだなす災いの種」とのお告げ。

舞子は追われる身となり、忠盛と出会い、清盛を生み、そして白河殿で射殺されるまでが描かれました。

第1話の回想になる前のシーン、包装されたことない場面なのに何故か懐かしい。

というか、舞子が出てきただけで、今年の正月まで一気に気持ちが遡って、胸が熱くなりましたよ。
とんでもない大河ドラマになりそうだって感じたあの日とか、あの頃はアメブロもまだやってなったよなぁ・・・・とか、とか。

あの時は「ぇ、舞子死ぬの?忠盛の妻にならないの?え?え?」とか思いながら見てたなぁ。
今日は「舞子ぉぉぉ逃げてぇぇぇ」と思いながら見てた。結末知ってるくせにな(笑)


■清盛vs白河院

母・舞子が無数の矢に射抜かれた後。
駆け寄った忠盛が清盛に差し代わって、蜂の巣になっている舞子に向かって、ついに「母上・・・・」と声を掛けてしまいました。

そして、響く白河院の声。

「清盛よ。太政大臣の座り心地はどうじゃ」

これ、先週の後白河院の台詞・・・・!

「もののけの血がそうさせておるようじゃな」
「違う。これは私が浴びてきた血が、そうさせているのだ」

っていう応酬って、清盛が出世を目指す原動力は「もののけの血」ではなく「もののふの血だ」と、いつぞや宣言したことの再確認ですかね?

白河院がサイコロを投げて、「わしを越えてみよ」というシーンでは、出目が期待値より上の「二六」でした(サイコロ2個振った期待値は7なので)

難しいけれど、できないことでもない・・・・ということなのか。

そして、清盛と白河院が大局。
「祇園闘乱事件」後の謹慎シーンで、忠盛と清盛が対局するシーンがありましたけど、こっちは実の父子となりますな(本当は)


色々と抽象的なシーンが重なっていて、今見ても意味深なばかりですね。
数ヶ月後に見返して「このシーンはあれの伏線か!」とうなる日が来るのを楽しみにしたいですw


■心の蓋

清盛、復活。

後白河上皇が、清盛宅に駆けつけました。

史実では、熊野から帰ったら着替えもせずに駆けつけたと言われていますが、まさか単独で増水した賀茂川も乗り越えて来るとは!

松尾芭蕉・伊能忠敬もビックリ。
こうなっては「後白河上皇は、実は忍者だった」説をぶち上げたいです(天狗でもいいんだけどね←何)

平家一門は、空気が微妙になっておりましたね。みんな時忠のせいです(笑)


そして、重盛の目が真っ黒・・・・。

もう「心の蓋が開いて、もう二度と戻らない」という抽象的なナレに、真っ黒い目をした重盛と次回予告の頼盛の顔が重なって、あたまから離れませぬ。

あの真っ黒な重盛の目、どこかで見た気がすると思ったら、「保元の乱」の戦後処理で信西入道に「平忠正を斬首にせよ」と告げられたときの清盛の目だと思いました。

あの経験から清盛はがらっと変わって、朝廷を牛耳るまでに大物になれました。

重盛も変わるのだろうか。

本当は重盛の所業だったと言われる「殿上乗り合い事件」を、史実どおり重盛にやらせるための伏線なんだろうか・・・・とか、想像してしまいます。

その後、どう回収するのかは分かりませんが。

重盛を清盛にリンクさせるなら、「祇園闘乱事件」後の忠盛・清盛に重ねてくるのかなぁと思うのですが、どうでしょうかねぇ。



以上、感想はここまで。

ツッコミ所としては、西光の「成り上がりの無頼者一匹」と、滋子の「(後白河上皇のうなじにできたできものが)賽に似ている」と、常磐御前が牛若に「お前の父は清盛じゃないよ」と教えるところですね。

「お前に言われたくないw」「どこがw」「慌てないで!清盛まだ死なないから!」と、思わずマジでツッコミ入れてしまいましたよっと(笑)